病院から帰ってきて
ハーネスに手をかける事すら、許してくれなかったカムイ。
手を伸ばしただけで、ギャンギャンと噛みつこうとする始末。
でもそれは、攻撃というよりは、恐怖。
恐怖から 身を守っているだけ。
私達も、なんで今さら・・・という想い。
信頼関係は、しっかりと築けていると思っていただけに
正直、ショックは隠せない。
しばし、みんなで クールダウン。
掃除を中断しての病院行きだったので、雑巾を手に階段を拭き始める。
すると、どこからともなくシナモンが。
階段の踊り場で、手を止めて抱っこ。
ゴロゴロ言いながら、手や顔を舐める ちなたん。
あ~、記憶が蘇る。
そう言えば、最強ガウガウだった頃も、いつもこうしてくれたっけ。
心配そうな顔で見上げて、いつも気遣ってくれたよね、ちなたん。
そうだ、カムイとお話してみよう!
そう思えたのは、ちなたんのおかげかな。
そのまま、シナモンを抱っこしたまま、深呼吸して心を整える。
カムイと心を繋いでみると、そこにいたのは
悲しい悲しい顔をした カムイ。
そして、真っ直ぐに飛び込んできた カムイからのメッセージ。
『(自分の抱える)この恐怖も含めて、僕のすべてを受け入れてくれますか?』
どうしても、拭い去る事の出来ない 恐怖の記憶。
そのせいで、コントロール出来ない 自分の行動。
受け入れてもらえなかった 辛い過去。
でも、それは 自分のせい。
そして、また、そうなってしまうのではないかという 不安。
そんな カムイの想いが いっぺんに飛び込んできて
胸が 苦しくなった。
そんな事、考えていたんだね・・・。
消せないものは、仕方ない。
その恐怖も含めた カムイを丸ごと 受け入れてるから。
安心して いいんだよ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
夕方のお散歩。
カムイも、だいぶ落ち着いた様子。
何とかうまく、マナーベルトも外せて、ホッと一安心。
いつものように、ご機嫌で歩いて。
帰宅後は、ハーネスも外せ
身体も拭くことが出来。
いつもよりは、少しだけ警戒モードではあったけれど・・・。
カムイの 夜だけ室内犬への道も、しばしお休みかな。
オムツが・・・ね・・・。
外す時が、どうにも嫌なんだよね。
カムイの気持ちに寄り添いつつ
何とか、良い方法を考えるからね。


