今度こそ『百年法』です。
ページ数は413頁、読むのにかかったのは一日です。
ホントですよ!月曜日だけで読み終えました!正確にはたぶん6時間くらいで!
『ルー=ガルー2』のあの厚さのあとだと、400頁くらいなら簡単に読めちゃうんですよね(笑)
そんな感じで、今回の感想です。
舞台は、上巻の感想の時にも書いたけど、近未来の日本。でも、第二次世界大戦後に現代とはちょっと違う道を歩んじゃった日本。
未来にはこんな乗り物があるのかとか、携帯やスマホに代わる機械はこんなになるのかとか、ちょっと期待はさせられたんですが、そこはそんなに重要じゃないので放置です。
『百年法』の世界では、HAVIと呼ばれる不老化処置があります。20歳になったらだれでも受けられます。
ヒト不老化ウイルスHAVを体内にいれるわけです。
これ、みんな若いうちに受けるらしいんですよね。それこそ20歳すぐとか。
中には「顔に威厳をもたせるため」って、ちょっと経ってから処置を受ける人もいるんですが、だいたい20代で受けるそうです。
若いときの顔と体を維持したいんだとか。
それでも実年齢は爺様婆様。
『ルー=ガルー2』の登場人物の一人が「霊長類は体格と体内時間が全然比例してない」と言ってます。それとつながったので理解はできたんですが。
違和感満載でしょうねー
だって、70年も80年も生きてるのに、身体は20代の若いままですよ?
普通は体が動きにくくなったり、物覚えちょっと悪くなったり、老化ってちゃんとするじゃないですか。
それが『百年法』の世界にはないわけです。
あ、HAVI受けない人もちゃんといますよ。
それでも、大半の人間がHAVIを受けてるわけです。日本のみならず、海外の人も。
ハルセは多分受けませんね。そんなに生きたら人生飽きるし(笑)
で、タイトルの百年法なんですが、これは簡単に言えば、処置を受けて100年経ったらみんな死にましょうって法律です。
正確には「生存権をはじめとする基本的人権は全てこれをほうきしなければならない」。
処置後100年くらいで、ホントは安楽死センターに行って安楽死しなくちゃいけないわけですが。
まあ死にたくない人がそれなりにいるわけですね。だって死にたくないからHAVI受けたわけですし。
下巻は、その百年法に従わない人、通称「拒否者」が結構メインで出てきます。サブメインくらい。
ほかにも政治家さんいっぱい出てきますが。
いやはや、「この政治家の野郎……」とか思いましたね、読んでて。
ニュースで「あなたバカですか?」って政治家さんよく見ますが、『百年法』の世界には「バカっていうか、ダメだな」みたいなのもいました。
いや、ちゃんと真面目で良い人もいます。
でも、人って権力と永遠の若さが手に入れば、こんなになるのかとか思わされましたね。だから歴史でも、偉い人たちは割と不老不死とかガチで望んだりしてたらしいんですが。
ハルセには無理。不老不死とかいちばんいらん(笑)
はてさて、そんなことを思いながら最後まで読んだわけなんですが。
なんかフラグの回収っていうか、謎解けるの早すぎて最後ちょっと拍子抜けでした。
先が見えちゃった感じ。
いや、ミステリーじゃないから良いんですけどね。でもなんか、もうちょっと引っ張ってほしかったな、って思います。
でも、とても面白かったです!
山田宗樹さん、「これ以上のものは書けません」て帯に書いてますが、たぶんホントでしょう。
無理だよ、これ超えるの。書けてもかなり時間かかりそうです。
さて、次は何を読もうかと考えてるわけですが……
確か『屍者の帝国』を買った気がするので、それを読むかな。
これ、本屋大賞ノミネートされてるんでしたっけ?
結構ノミネート作持ってるのに読んでないので、大賞発表までにできるだけ読みたいですね。
あ、でも『六花の勇者』も読みたい(笑)
うむ、同時進行もありですかね←
では、気分次第ということで(・∀・)
では、次の更新にてノシ