個人的には大田村は大分の中でも最も過疎が進んでいる地域だと感じています。人口は1000人ほどといわれますが、人通りもなく、大きな集落も見当たらず、それだけの人が住んでいるようには見えません。また、大田村という名前を聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。現在は杵築市の一部になっている大田村は国東半島の田舎町で、有名な観光地や景勝地があるわけでもなく、特産品もあまり聞きません。しかしこの村には循環型の特別な農業が営まれている、大分でも特に美しい農村風景が広がっています。財前家墓地塔やどぶろく祭りといった独特の文化もあります。大田村への交通手段はもっぱら車が中心になりますが、国東観光バスが運行するコミュニティバスが走っていて、村の外から公共交通でアクセスすることも可能です。一度国東観光バスに乗って、豊後の原風景を眺めるたびに出てみてください。

2022年8月2日撮影 国東観光バス(杵築市コミュニティバス)杵築市内循環コース