八幡浜駅から延々と伊方半島を走り続けること一時間、バスは四国の端っこ、三崎の集落に到着しました。伊方半島の海岸線は地形が厳しく、山が海と接しているようなところがほとんどで、平地なんかまったくありません。愛媛の人々は、この険しい地形を切り開き、苦労して住む場所を作ってきたように思います。三崎もそんな集落の一つで、海と山のわずかな隙間に、港を作り、畑を作り、家を建て、道を通し、なんとか住んでいくことができるように工夫しているようです。そんな最果ての集落までやってくる路線バスというのは、旅をするのにふさわしく、一度は乗るべき路線でしょう。
2023年8月29日撮影 伊予鉄南予バス メロディーライン経由三崎線