『人工心肺をつけている限りは、今夜は安心だから、家に帰るように。』と、医師は私たちに告げた。


こんな命の危機に直面していても、

ずっとそばにいてあげることはできない。

それはとても残酷なことのように感じていた。


人工心肺をつけたことで、命は繋がれていたけれど、ずっとつけたままでいることはできない。

つけていられる期限は1週間。

その日までにあーちゃんの心臓が人工心肺なしでも耐えられるほどに回復できるのか。

そこが、あーちゃんの「これから」が続くかどうかの分かれ道だった。


私はなにも反応できず呆然となったまま家に帰った。


ふと、何気なくスマホを開くと、

そこには手術前のにこやかな愛嬌たっぷりの娘の写真があった。


……その瞬間…


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