「私の過敏さは、弱さとイコールではない。
 つまらない人生を送らないために決して妥協しないための、
立派なセンサーなのである。」

―よしもとばなな





われらがねえやんが
日本フィルハーモニー交響楽団と!
スペシャルプレミア・シンフォニック・コンサートでした(^^)



思い出すたびに
心が 贅沢、という言葉で満たされる
素敵な時間だったなぁ、本当に。
だからこそ、真の切なさを たくさん見せつけられたんだ。





オーチャードホール、
10年か11年ぶりですよー 綾戸智絵ぶり!



まず、日フィルの皆さんが登場して
西本さんが登場して、なんと格好良い佇まい。
抱かれたいと本気で思った女性、初めてかもしれない。




■ビゼー:アルルの女より「ファランドール」
短い時間の曲なのに、
圧倒的な存在感。
これが本物、ため息。はぁぁ



赤いワンピのねえやん、正装なもっさん登場(・v・)
セトリ、ねえやんの曲には曲順つけますね。




■01.ニラカイナリィリヒ
これきたかー!
また聴けると思わなかった。
分厚い演奏によって、また吹き込まれるたましい。



■02.私は雨の日の夕暮れみたいだ
かなり好きな曲、
また生で聴きたかったので こんな特別な日に選んでくれて、うれしい。
わたしの中で、「どのアーティストでも 良いアルバムは、一曲目がとにかく良い」というジンクス?があります。笑
JAPANESE POPも その中の一枚。



■03. Green Bird Finger.
この頃を思い出すなぁ
軽やかで、弦楽器が似合うね。



MC。
西本さんが作曲出身なんですよーって話をしたり
ねえやんが西本さんのかっこいい指揮のマネをしたり
西本さんがねえやんの歌い方のマネをしたり(「お腹痛いのかと思った」笑)




■ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェルを日フィルの演奏で聴ける日が来るとは(;;)
のだめ(;;)
なぜ多くの人がオーケストラに魅了されるのか、
その場所を目指すのか、
やっとここにきて 実感できた気がする。



■04.エルロイ
もっさんの低音旋律から始まり。
これ、早口のところ特に、演奏合わせるの大変だっただろうなぁ
西本さんの指揮って、わたしみたいな素人でも、本当別格だとわかるんですよ
手先だけでなく、膝から視線から、すべての動きが美しくて、
的確なのに冷たくなくて。


■05. Lost child,
これきたかぁー
この日のねえやんの声も、よかった。
いつもなら ものすごく緊張して特にライブ序盤は死にそうな声だったりするけど笑、
心配させない強さだった。
でも、良い意味での不安定さも残すのが、安藤裕子の良いところだと思う。
敏感だからこそ全力。



■06. 海原の月
この曲のファン、多いよね。笑
やっぱり良いアレンジでしたー、
このコンサート、ノーカットでライブCDにしてほしいなぁ、切望。



15分間の休憩です。
そっか、オーケストラ方式!





第二部。
ねえやんともっさんのみ、登場。
「こういうオーケストラ方式は慣れないので
休憩があると 余計、胃が痛くなる~」とか
客席のお客さんに向かって 「オーケストラのコンサート、よくいらっしゃるんですか?」
と質問したり。



■07. グッドバイ
ピアノのみで。
戦争とか色々ある中で、生き延びてきたひとがいて…
って話を この曲について言っていたねえやん。
いつも 彼女の新曲って、
その時の自分の深い部分に 突き刺さってくる感じがある。



■08. たとえば君に嘘をついた
わぁー、ここでこの曲聴けるとはー、なつかしいー
これもピアノのみで。
このアルバムが出たとき、いちばん歌詞が胸に残った曲だな。
そう、そういうのがほしかっただけだよ。




■マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
これも 素人のわたしでもわかるほど、
コンマスさんの演奏はやはり 群を抜いている。
なんであんなに美しい音が出るんだろう……
美しい、としか表現できない。



■ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
ドビュッシーまで聴けるとは!(;;)
すごいね、音楽って。
過去数百年前の人が生きた人生も、想いも、その国の文化も、
2013年の日本で こうして伝えられることが出来るなんて。
軽やかなのに深くて、本当に感動しました。




■09. 地平線まで
もそもそと西本さんと話し、
笑顔で「やります」と言った後に
歌いだすねえやん。

どうしてもっと素直に君を愛せなかったろう
笑顔でいればよかった

この2行で、いつも泣ける。




■10. 隣人に光が差すとき
いつも前奏で泣いてしまう。
ずっとライブでやり続けてほしい曲。
本当に 人を想うとこういう気持ちになるよね、
あなたになりたい これじゃ足りない。
常にわたしもそう思っている。



■11. 愛の季節
あれ、初めて耳にする感じなのに
どこまでも懐かしい曲。
力強かった。




「今日は、来てくれて本当にありがとうございました。
最後に、お空のおばあちゃんに 歌います。」
と、天井を指さす彼女。

のうぜんかつらかな、と思ったら
あの前奏で、ぶぁぁーーー涙



■12. 歩く
個人的に、有名なのうぜんかつらより 大好きな曲です。
PVも大好き。
友人の母が亡くなった時に書いたという この曲、
わたしもこれからも 幾度となく聴いて歌うだろう、
空に行ってしまったひと、その時永遠に別れたひとを想いながら。

終わる今日を流して 夜は走り去る。





■En. 聖者の行進
ぎゃーーーー
あの低音のパーカッションから始まり、もう。
アルバム「勘違い」が出た時に、
タワレコ店員さんがフライヤーに
「人って、○年間でこんなに強くなれるんだ」と書いていて、
すごくうれしい感覚になったのを覚えている。



わたしも、安藤裕子のライブに初めて行った日から もうすぐ7年。
化け続けて、こんなに強くなった 聖者の行進と対峙出来るなんて。
そしてラスト部分の演奏、
感動で本当に 目の前が見えなくなるほどだった。
何だろう あの空気の振動で、身体じゅうが震える感じ。







わたしの左隣には
何十年も連れ添っているであろう 老夫婦さんが笑顔で座っていて。
日フィル目当ての皆さんには 安藤裕子はどう映っただろう、
小娘に見えたかもしれない、
若いお客さんが多くて 戸惑った方も多いかもしれない。
わたしもちゃんとマナーを守れていたかな、と 心配です。



でも 長年安藤裕子を見てきたファンにとっては
こんなに強い彼女を観られたこと、
あんな歌声と演奏を聴けたこと、
あの日を作り上げてくださった方々全員に感謝したい想いです。


演奏中、このステージを
大好きな母に、今まで愛したひとに、
音楽や表現に携わっている わたしの周りのひと全員に
見せたいな、聴いてもらいたいなと思うほどでした。







コンサート後は
アスファルトムーンへ。
$Bonne fraise*+. -とあるスクールカウンセラーの日常-


アンチョビポテト、シーザーサラダ、グリーンサラダ、アヒージョ(もこみち)、バケット、
リゾット、白身魚バナナリーフ包み焼き、あとなんだっけ、そしてデザートとカフェラテ。


$Bonne fraise*+. -とあるスクールカウンセラーの日常-



$Bonne fraise*+. -とあるスクールカウンセラーの日常-



みんなで 胸いっぱい、お腹いっぱい。
清竜人の一週間後にこれとか、
2月の木曜日は贅沢すぎる!笑 ありがとう。
そして、帰りの電車で迎えた 3月、ようこそ。






通常業務に加えて
出張、研修、会議、打ち合わせ、行事…などなど
お仕事ハードな一週間で
しかも、内々示も出る時期で。色々とショックと不安とてんやわんや。




「頑張っていれば良いことがある」
それを体現してきたわたしだ。
現実は 軽々しくそれを口にできるものじゃなくて
命がけでただひたすら努力し、絶望も味わった後に、
本当の良いことって 突然訪れるんだな、と いつも思う。



また その日のために
胸張ってご褒美を受け取れる自分でいたいよ、神様。
どうせ自分に嘘なんてつけないんだから。