「手紙」
もしもあなたが
新しい道を歩いてみようと思うなら
私でよければ
その背中のすぐ後ろを歩いてみてもいいですか?
あなたが誰を思って泣く日があっても
顔は決して見ないから
在りし日の
美しかった夢の色を
決して覗きはしないから
ただ、
新しい道に
新しい朝日が昇る時
「綺麗だね」
って、あなたが振り向いてくれるなら
私はただ
「そうだね」
って笑ってみたかったんだ。
―安藤裕子
記事のジャンルはライブレポですが
このブログ初の、舞台レポですね!笑
つかこうへいさんの熱海殺人事件
とても楽しみにしていました(^^)
http://www.rup.co.jp/information/ataminew.html
まだ千秋楽と大阪公演があるので、
ネタバレ注意です

会場、実はうちから歩いて行ける距離。笑
実家の母が来てくれて、
一緒に観に行きました。
coto caféで腹ごしらえー♪



抹茶のチーズケーキ。おいしいー

いざ始まり、
五感をフル動員させて 受け止めた 2時間。
良い意味で、「よくわからないうちに終わっちゃったけれど
なんだかすごいものを観た」
と思いました。本当に。
馬場徹さん
NAOKIさん
大谷英子さん
牧田哲也さん
たった4人で、あの台詞の量。
観ているほうが心配になるほど(笑)
ものすごい熱量なのに、それを支える丁寧さ。
ちなみに個人的ツボは
・あの登場シーン笑
・ラーメンマンもしくはマッチョの勉三さん
・チョイナチョイナ
・どうせあと2回しかないんだから言ってやるわよ
・ここいっぱい練習したのー!
・あの登場シーン回想
・EXILEのくせに!
・前に13人いるから見えないし
・もう結構限界なんだよ(笑)
あとね、一番心に残った台詞は
大山金太郎の
「アイ子ちゃんを幸せにしたいからじゃなく、
自分が幸せになりたいからアイ子ちゃんを選んだ」
という感じのやつ。
あぁ、そうだなぁ、その感じ
すごく人間らしいなぁ。
40年続く、って 本当にすごいこと。
隣で一緒に観ていた母が、
16や17歳の頃から始まって 受け継がれているということ。
まだ父に出逢う前の その頃の母は、
どんな日々を過ごしていたのかな。
わたしは17の秋 高校の文化祭で
受験勉強そっちのけで 演劇に全力投球していて。
あの教室が急に思い出されて、
苦しいほどだった。
どうしたら 誰かにとっての光のような
そんな存在になれるんだろう、
自分の目標であるひと、こんな人になりたいというひとに たくさん出逢えて
どうしたらわたしも そこに行くのにふさわしいひとになれるのだろう、
これじゃ足りない、
そっと 大事なひとたちの人生を支えられるようなひとになりたい、
あの頃からわたしはそう思っていて
それは今でも変わりません。
当日の朝
ふと、頭に浮かんだのは
「一期一会」という言葉でした
ここ数年、自分が使わなかった言葉。
でも 舞台を観させてもらった後
まだ心とつながって 熱をもった指先でパンフレットをめくったら
「一期一会」という言葉があって
びっくりした。
普段、音楽で たくさんのライブに行っているわたしだけれど
こんなにも
「あぁ、生ものだなぁ、二度と同じものは無いんだろうな」
と 深く深く感じたのは 初めてでした。

帰り道 シャッフルにしていたiPodから流れて来たのは
一青窈さんの 一思案で
これまた じんわり。
“実を結ばないことだらけの汗、が
やっと やっとで 沈丁花となって咲いた
うまれてよかった
傷つきやすいあたしになれた けれど けれども
いつ、叶うのかわからない
別にいいことなんかなくてもいいもん
あってもいいけど
ゆれて束の間 青いだけ
流れゆくのは 誰だっけ
うれしさみしさ、は 合わせ成れと
恋し家路までに 一思案 ”
ハーブスのミルクレープ、ここ3か月で3回目(笑)
母が本当に楽しんでくれたみたいで、よかった。

人間性、時間、距離、
そういうものを ものすごく考えさせられた ここ数日。
わたし、発信していたい人間なんです。
ROM専という言葉があるけれど、
読む、観るだけではいられないというか笑、
残していたいんだ、感じたこと、この世界の素晴らしさとせつなさ。
表現していたいから吸収したいし、
吸収していたいから表現したいのかも、
どっちもなくてはならない バランス。
一期一会。
痛みも愛も此処に在る、と 何度だって思い知る。
「こういう愛もあるんだな、と思う。
心配しあって、抱きあって、いっしょにいたがるだけではなくて、
じっと抑えているからこそ絶対的に伝わってくるもの。
読み取れる感受性だけが、愛なのだ。」