気になっていた子から連絡があった。
遊ぼうってなって、昼間遊んだ後に
「お願いがあるんだ…。」
「なに?」
「今夜、うちに泊まってくれない?」
内心、マジかっ!って思った。
彼女の家に行く。港沿いにある少し古めのアパートだったが、今から楽しい事が待っていると思うと…ね。
部屋に入ると、彼女が
「ちょっと仕事行って来るから、ゆっくりしててね。」
彼女は夜の仕事、午前1時には帰って来る。
その間、ベッドで横なり、雑誌を読んでいたのだが、いつの間にか寝てしまった。
「ポトッ、ポトッ」
頬に水滴が落ちて来た。
彼女が起こそうとしてるんだなって思った。
身体を動かそうとするが動かない。
薄目を開けるとそこには、彼女とは違う、ずぶ濡れの女性が立っていた。
叫ぶ事も出来ず、怖くて、逃げたくて、必死で身体を動かそうともがいた。
気を失ったかどうかも覚えていないが、気がつくとその姿は無く、急いで電気を付けた次の瞬間、
「ガチャ」
心臓が止まるかと思うぐらい、びっくりした。
彼女だった。顔を見るなり、
「やっぱり…出た? その顔は出たやろ?」
「……うん。」
「ごめんね、私だけが見えるんかと思って…」
「はぁ?最初に言えや!シャレにならんわっ!」
「あんたなら大丈夫かと思って…」
「どう言う意味じゃ!」
甘い言葉には裏があるって事と、怖い体験をして、落ち着いた時に、人は怒る事を学びました。