≪旬の食材≫

 旬の食材は、おいしく、栄養価も高く、しかも経済的です。

 本来の収穫時季にとれたものを食べるのは、体調を整えるためにも大切なことです。

 「旬」の食材を取り入れて健康づくりにも役立てましょう。

 ※旬の時期は地方や天候により前後します。




●鱈(たら)


 雪の降る季節に味が良くなるので、「鱈」という字を当てられたとされています。

 魚の中でも大食漢で、何でも食べるので「たらふく食う」という言葉の語源になるほどです。

 タンパク質や脂質はそれほど多くないのですが、うまみ成分のグルタミン酸やイノシン酸が

 豊富なので淡泊ながらとても美味しい魚です。

 ビタミン類やミネラル類などは青魚に比べるとやや少なめですが、

 多くの種類をまんべんなく含んでいるので、低カロリーでヘルシーな食材として利用できます。

 また、ビタミンDは比較的多く、カルシウムやリンの栄養吸収をよくして骨や歯を丈夫にし、
 骨粗しょう症の予防に役立ちます。




●ブロッコリー

 ビタミンCが豊富に含まれています。

 また、βカロテン、ビタミンB群、カリウム、食物繊維なども多く含んでおり、

 皮膚や粘膜の抵抗力を強める、血糖値を正常に保つ、便秘の改善などの効果が期待できます。

 さらに、ビタミンの一種である葉酸が他の食材に比べて多く含まれています。

 葉酸は、細胞が分裂して新しく増殖するときや赤血球が増殖するときに必要不可欠なビタミンで、

 貧血予防、動脈硬化の予防に役立ちます。




●ほうれん草

 ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。

 特に抗酸化作用があり、がんの予防や肌の老化を防ぐβカロテン、

 貧血の予防や改善に役立つ鉄が多く含まれています。

 また、ナトリウムの排泄を促し高血圧を防ぐ作用のあるカリウム、便秘の改善、

 糖尿病の予防に効果的な食物繊維も多く含まれています。

 ほうれん草のアクには、シュウ酸というカルシウムと結び付いて尿路結石の原因となる

 物質が含まれているため、軽くゆでてアク抜きをしましょう。