≪旬の食材≫


 旬の食材は、おいしく、栄養価も高く、しかも経済的です。

 本来の収穫時季にとれたものを食べるのは、体調を整えるためにも大切なことです。

 「旬」の食材を取り入れて健康づくりにも役立てましょう。

 ※旬の時期は地方や天候により前後します。



● さば(鯖)

 
 さばは、「青魚の王様」といえるほど栄養価が高く、DHAやEPAなどは

青魚の中でも特に多く含まれています。

 DHAは、脳や神経組織の発育や機能の維持において重要な働きをします。

 EPAは、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させる働きがああります。

 また、血合い肉には多くの栄養素が集中しており、鉄分やビタミン類、タウリンが

多く含まれ、貧血、皮膚炎、胃腸疾患などの予防、老化の抑制などの効果が期待できます。

 さらに、カルシウム、ビタミンDも多く、骨や歯の発育にとても有効です。



● にんじん

 
 にんじんは、βカロテンの多さが特長の1つです。

 βカロテンは体内でビタミンAに変換され、鼻や喉の粘膜を丈夫にし、

風邪などの細菌感染を予防する作用があります。

 また、目との関係が深く、視力維持や現代人に多いドライアイを防ぐ役割もあります。

 にんじんは約1/2本で1日に必要なビタミンAが取れます。

 他にもビタミンB1、C、カリウム、鉄、カルシウムなどもバランス良く含まれ、

便通を促し、コレステロールや体の毒素を排出する働きがある食物繊維も豊富です。



●りんご

 
 りんごには、水溶性食物繊維のペクチン、カリウム、ポリフェノールが豊富に含まれています。

 ペクチンは、腸内で消化物やコレステロールなどを包み込んで、体外に排泄させやすくする

働きがあり、便秘の改善や高血圧予防に効果があります。

 また、腸内の乳酸菌の生育を促進し、悪玉菌の活動を抑え、善玉菌を増やす働きがあります。

 りんごの皮に多く含まれるポリフェノールは、活性酸素の働きを抑制し、

がんをはじめ生活習慣病を予防する効果があります。

 さらに、りんごの酸味のもとであるりんご酸とクエン酸は、

疲労回復、食欲増進などに効果があります。