血液の働きは何でしょう?


① 運搬

 呼吸によって取り込まれた酸素を細胞に届け、
細胞から出た二酸化炭素も心臓から肺へと送られ、
また呼吸によって出されます。

 老廃物もまた血液によって運ばれ、汗や尿、便とともに排出されます。

 さらに、脳下垂体や甲状腺、副腎などの内分泌器官で作られたホルモンも、
血液によって必要な器官へ運ばれます。



② 体内環境の維持

 血液の熱伝導率は非常に高く、すぐに全身に伝えられます。

 体内で熱が発生して余分な熱が増えると、
血液循環量を増やして皮膚の表面温度を上昇させ、汗をかいて熱を放出させます。

 逆に、体内の熱が不足すると、
血液循環量を減らして皮膚の表面温度を下げて、体内の熱を逃がさないように調節しています。



③ 生体の防御

 白血球の成分には、免疫機能があります。

 異物を貪食したり、異物の情報を他の白血球に提示したり、菌やウイルスを攻撃します。

 血管が傷つき出血したときには、止血し修復します。



◎血液は常に“流れる”ことで、さまざまな働きを行うことができるのです。