火曜日の夜、たまに爆笑問題のNHK番組で爆問学問を見ます。


人間のありかたについて、よく考えさせられます。


いつだったかの放送のメモが出てきました。




『心を言葉にすると、一つの言葉に納まりきれない心がいくつ消えてしまうのか』


人はみんなそれぞれ自由に感じ、誰一人として同じではないのです。

しかしその感じたものを言葉にしてしまうと、言葉には限界があり、言葉にしきれない感情、すなわち心が表現されずになくなってしまうのではないでしょうか。



『言葉にすると便利だけど、言葉を減らそうとする』


男女の恋愛でも、いろいろ説明するより、見つめたり、黙って抱き締めるとか、しゃべらずに伝わるものって多いと思います。



『カラーよりモノクロ、おしゃべりよりサイレントのほうが想像力で印象に残る』


チャップリンの映画が分かりやすいと思います。

どんな色なのか、どんな気持ちなのか、見る人がそれぞれいろんな想像をしながら見ることができます。



『入れ子構造ができるのが人間だ』


物や動物に話し掛けたりする人、いますよね。



『言葉はより近づくことができるが、一線ができてしまう』


感じたものをいかに説明して言葉で表せても、それに近くはなるけど、そこにはたどり着けない。

言葉にしたことにより、限りなく近づくことはできたけど、何か目に見えない一線が引かれてしまうような感じになってしまう。



『人は文法中枢に従うしかないが、心は無限だ』


言葉は、どこの国の言葉も、主語があり、動詞があり、目的語があり、その組み合わせ方が違うだけで、同じである。

これは脳の仕組みが人間同じだからだそうです。

文法というプログラミングの違いは国によってあるけど、言葉を発するには脳が必然的に文法中枢を働かせています。

しかし感じ方は人それぞれです。



きっとあの男性は、あの女性が好きなんだわ!

と思って見ていても、モノクロでサイレントならそれはロマンチックですが、実は、あんな派手なスカートでどこに行くのか気になってるだけかも知れませんし、その向こうに父親がいて、行動を見張っているのかも知れませんね。


言葉という便利なものを創りだしたけど、語らないほうが良いこともありますね。


ざわついた教室で、「静かにしなさい!」と声を張り上げるのか、黙って教壇に立ち、静かになったら授業を始めるのか、効果的なのはどちらでしょうね。



便利な言葉も、時には無いほうが伝わりやすいときもあります。


上手に遣いたいと思います。