ギターを奏でる音楽アーティストはたくさん存在しますが、山崎まさよしに焦点を当ててみたいと思います。
山崎まさよしは1995年に『月明かりに照らされて』でデビューし、さまざまな名曲を生み出しました。アルバム『HOME』は名盤で、もっとも売れました。その中に『スクリーミン’97』というギターのインストゥルメンタルがあります。コード進行は単純ですが中盤のアコースティックギターのソロが彼のエネルギッシュさが感じられ、聴いていて胸が躍ってしまいます。20代の若々しさと荒削りなところが特徴づけられた楽曲だと言えるでしょう。山崎まさよしは20~40代まで時期によって曲想が変わります。どの時期もそれぞれの良さがあるので一概には言えませんが、やはり20代の楽曲がおすすめです。アコースティックギターを中心に据えた曲からは若さとエネルギーが感じ取れるのです。スレていないと表現すればいいのか分かりませんが、素直でストレートに歌詞が頭に入ってくるのです。ライブ映像を観れば彼の魅力が分かることでしょう。
「One Knight Stands Tour」というライブツアーがありました。そのほとんどの楽曲がギター1本の弾き語りなのです。ギターテクニックは言うまでもありませんが、ギターを打楽器のようにも使うので、グルーブを作り観客を惹き込むのです。まるでギターが生きているように山崎まさよしの歌声を引き立てます。『Fat Mama』や『ドミノ』、『アレルギーの特効薬』はブラッシングという奏法でリズムを刻んでいきます。ブラッシング以外のところで音を出さなければならないので相当なリズム感とテクニックが要求されます。それを当たり前のように演奏しながら楽しそうに歌う山崎まさよしに多くの観客が魅了されました。呼吸をするように彼はギターを弾きます。その音も「生きて」聴こえるのです。ギターの音で気持ちを伝えられる音楽アーティストはなかなかいないのではないでしょうか。