日本のおばあちゃん、初孫を見にやって来る
おばあちゃんに抱っこしてもらってご機嫌の娘 5週目
今回は、娘の話と言うよりは私の日本の母が初孫を見に一人ではるばる海外旅行して来た時の話。
私はその昔、4年ほどカリフォルニアで留学していたことがある。 母は極度に海外を恐れている節があり、留学中の4年間に一度たりとも私のところに遊びに来たことがなかった。 唯一渡米してきたのは(それが母の初めての海外旅行となったのは言うまでもないが・・・)、私と夫の結婚式の時。 家族でぞろぞろとやって来て、仕事を沢山休むわけに行かないから、という理由で10時間もかけて飛行機で来たにも関わらずほんの3泊4日で帰っていってしまった。
今回の旅行は、初孫ということもあり母には是非娘が小さいうちに来て欲しかったので、当初の出生予定日の2週間後(娘4、5週目)に来てもらうことになった。 それも母が是非来たい!と言ったわけではなく、私が 『せっかくの初孫なんだからとにかく是非来て欲しいんだけど・・・』 とかなりプッシュして初めて実現した。 しかも、孫を見に来るというのがメインであるとはいえ、産後の私の体も疲れているので、短くても1週間くらいは居て家事を少し手伝ってもらおう、と思っていたのだが、なんと母は・・・
母: それじゃ~、仕事もそんなにお休みするわけにもいかないから2泊でどう? それも土日ね!
初孫を見に行くのに2泊3日かいっ! とはいうものの、人の話を素直に聞き入れる母ではない。 しかたないので、母の希望日程で旅行会社に問い合わせてみることになった。 結果、JALの格安航空券の規定により、現地で最低でも3日間滞在しないといけないということで、1泊多い3泊4日で発券となった。 初孫に会いに行くための海外旅行なのに、ビジネスマンの出張旅行並の日程で来ることになった母。 そもそも、翌月に弟の結婚式があり(またまた海外挙式)、それでもまた数日お休みをしなければいけなかったので、そのことも影響しているのだとは思うが、もう少し長くいてもいいのではないかと思う妻なのだった。
私の母は度胸はあるものの、極度の海外オンチ。 前回、私たち夫婦の結婚式に来た時もあやうく機内のトイレでタバコを吸ってしまうところだったとか・・・。 母は今でこそだいぶ吸う本数が減ってきたが、その当時かなりのヘビースモーカーだった。 そして、サンフランシスコ空港に着くや否や 『喫煙所、喫煙所!』 と手を震わせながらょろきょろと探していたという。 よっぽど、機中のタバコなしの10時間がつらかったのだろう。 今回は一人旅なので止める人は誰もいない。 果たして本当に一人で海外旅行できるのか。 妻の不安は膨らむばかりだ。
母の旅行の手配をするその背景には、航空券の手配から、旅行会社に勤める友人に頼んで記入済みのI-94フォームと税関申告フォームを送ってもらったり、税関で聞かれそうな質問を日本語と英語とカタカナで入力したものを母にファックスしたり、と妻の涙ぐましい努力があった。 税関で万一英語が通じなかった場合は、ここを係員に見せるようにと 『税関の係員へ』 と称した簡単な覚書も書いておいた。
そして、問題の税関での質問。 私の母は全く英語がしゃべれない。 ひとまず英語を聞いてみようという気はさらさらなかったのか、なんと母は自分の番になるなり、バンッ、と私がファックスした紙をテーブルに置き、大胆にもここを読め!と私が書いた覚書の部分を指差したという。 係員は、半ば呆れながらも英語で 『How long are you staying in the States?』 と母に質問し、今度は係員がここを読め、とその質問の答えと思われる部分を指差したという。 母は私の訳したカタカナの部分を読み、無事税関を通り抜けることができた。 親切な税関の係員に感謝・感謝!
こうしてたった3泊の為だけに大変な思いをして一人海外旅行をしてきた母は、無事初孫に会えてとても喜んでいたようだ。 自分で3泊で!といっていたのに、帰える時には 『もう少し居たかったとわ~』、と惜しげに日本に帰国していった母。 何だかんだ言ってもやはり初孫はかわいいのだろう・・・。 いろいろと苦労して来てもらった甲斐があって本当によかった。 しかし、産後の身体で、乳児と海外オンチの母のお世話は何かと大変だ。 この1週間後には義母が2週間やってくる。 つかの間のくつろぎだ。
