この前、高校生の時の同窓会がおこなわれた。

みんな変わっていなかったし、当時は同じ1年生の中でも1番中の良いクラスであったと思う。

僕自身、クラスの中心人物ではないにしろ浮いてはいなかった。有り難い事に彼ら彼女は話しかけてくれたし、遊びにも出かけた。


あれから10年

僕は今回の同窓会が最後になる、いや最後にしようと思っていた。

自分なりの断捨離というのだろうか、『心から会いたいと思う人がいなかったから』そう思ったのかもしれない。


参加してみたが、みんな各々、遊んでいたり会っていたようだけど僕自身は卒業して以来だから「お久しぶり」な状態。


変わったのは体型、服装、髪型…雰囲気は何処となく当時と変わらないし声とか性格も変わらなかった。


そして『もう会わなくていいか』とも思った


人間っていうのは自身のライフステージによって形成される人格とかも変わっていったりする。

だからこそずっーと1人でいた自分は知らぬ間に変化していたらしい。周りと合わなくなるぐらいにね


ワイワイという空気の中、2次会が行われたけど僕はできる限り存在感を消して飲み放題の時間が終わるのを待っていったのは何だか変わったんだなぁって、そう思われてくれる。


その後、3次会を開催するらしいのだけど僕はそのまま彼らに別れを告げた。

何故か握手したりハグをしたりする奴らがいたけど、こっちとしては完全にシラフ状態でウザい気持ちすらあった。


信号が変わって早歩きで人ごみの中へ混ざり駅へ向かう。僕はそこから一度も振り向く事も無く、彼らとの連絡先を全て消したのだった