久しぶりのブログになります。
世の中が得体の知れないものに脅かされていて、
テレビで専門家さんが色々な話をされていて、
政治家が緊急事態宣言を発令して、
子供達がまた学校に行けなくて...。
最前線でお仕事をされている
医療従事者の方々はとても怖い思いをしても
患者さんを助ける為に頑張っていて
本当に頭が下がる思いでいます。
自粛、Stay Home、Social Distance、三密など
今まであまり聞いた事がない単語が
メディアでよく並んでるのを見て、
ホントに先がわからない世の中。
いつかは落ち着くのだと思うのだけれど、
誰が悪い訳でも無いのだけれれども、
誰かのせいにしている様に聴こえてしまう。
良いのはガソリンが安いって事くらいか。
普通の生活がどれほど貴重なのか。
わたしも昔経験した大手術の時以来...
お仕事も、入客制限や時間短縮で
お客さまにはご迷惑をかけてしまっている。
本当に申し訳ないけど、
最善を尽くせばこうなってしまうんです。
本当にごめんなさい。
贅沢は言いません、
早く普通の世の中に戻れますように...
数日前わたしの父親が急に
「髪を切ってくれ」と言ってきた。
父親は律儀な人間で、
若い頃からずっと同じ理容師さんに
カットしてもらってるのに。
実はわたしが美容師になってから
27年ほどたつのだが、
一度も切ってあげた事がない。
いや、切らせてくれなかった、
と言ったほうが正解かも。
ここまで来たら、
一生切ってあげない方が良いのかも、とか、
もし切ったならば、年老いた父親が
あの世に行ってしまうんではないか、
そんな前兆なんじゃないか...
しょうもない考えが頭をよぎる。
聞いたら、ただ単に自粛だそうだ。
あんなに切らせてくれなかったのに
そんなんでいいんだ、と笑えた。
「切ってもいいけど、死ぬなよ」
と、意味不明なことを言ってしまう。
自粛なんで、家で切ってもいいんだけど
せっかくなんで朝イチの美容院に連れて来た。
なぜか母親も。
なぜか犬も。
母は「この間家で切ったろ」と思ったけど、
この瞬間を見届けたいのだろうと思い
隣に座らせた。
27年間の集大成...でもないけど
そんな気分。
そして、なぜか照れくさい..
そして、薄すぎてムズい..
夜は近くの親戚の家に飲みに行ってた。
満足したかちょっと聞きたかった。
親父、まだまだ死ぬなよ。
岩淵寿貴

