皆さんお疲れ様です。haoでございます。
やたら暑くなる一足早い夏日があるかと思えば半袖をためらうような涼しい日もある秋田県でございます。
それでも室温は20℃を下回らないためアリ族にとって活動には支障のない環境。
ゆえにコオロギも投入したのですが、これにはちとジレンマも伴っておりまして…。
見づらい写真で恐縮ですが、緑化が進んでいたエリアがすっかり丸坊主にされてしまいました。
流石にⅯサイズともなればクロヤマも即座に全滅というわけにもいかず、その間に生えた新芽をやられてしまう結果となりました。
しかし、こういったデメリットこそありましたが、やはり繫殖真っ只中なこの時期の肉餌としての役割は大きい。
こうした時はコオロギをバロメーターに各種族の現時点での充実ぶりを測るのも一興なのです。
まずクロヤマ軍「山」国。
この勢力は元々狩りに充分な力を備えているのは分かっておりますので、特に弱らせもしないコオロギを生餌ルームにそのまま投入。
Ⅿサイズではコロニー侵入も無いと言うことで泳がせている部分もあるのでしょう。
大挙して襲うこともなく、単独のワーカーがたまに現れ丁々発止。
それでも時間がかかっても仕留めて幼虫のための解体に入るのですから流石の手腕と言えるでしょう。
一方、ムネアカ軍「赤」国。
こちらは単騎最強ではありますが、あまり生餌が採餌エリアに長く陣取ってしまうと食が細る傾向があるため多少弱った個体を投入。
日中投入し、夕方確認してみますと、すでにワーカーの活躍により解体完了。
うーん、やはりサイズ差もあり大型相手の手腕はクロヤマの比ではない。
じっくり大きく育てるべき強国候補であります。
同じく大型種であるクロオオ軍「大」国。
こちらはムネアカに比べてやや羽化が遅れ気味な状況。
その影響もあるのかもしれませんが、ムネアカほど積極的な解体は見られず。
採餌エリアに入りやすいように出入口の段差を粘土でならしましたが、頻繫に出入りしても貪欲な採餌は感じず。
恐らく今後大量にチューブ内に集積した次世代が羽化すれば、順序狩りにも力を割けるようになるでしょう。
では小型種であるトビイロ軍団「鳶」国はどうか。
元々女王の安否は置いといて兵力は充分だったこの勢力ですが…。
比較的小柄なコオロギを与えましたが、やはりまだ仕留めるには力不足か。
もちろん、これが30℃近い夏日であれば違っても来るのでしょうが現時点ではこんな感じ。
女王の健在を信じて今度の羽化ラッシュに期待するのです。
このようにコオロギの跋扈する状況を活かして各勢力に肉餌を供給する体制。
ややサイズが大きすぎるオオハリ軍、「針」国も積極的に地上に進出してワラジムシを狩っております。
そして地上進出に動きを見せた勢力がここに来てもう一つ。
地上の草が荒らされてしまったのと時を同じくして、アシナガ軍「足」国が地上近くまでチューブを登って来ているのを確認。
半ばクロヤマによって封鎖されたとも見えた出入口でしたが、アリたちにとっては通り抜ける隙間は充分空いている模様。
もっとも、出入口付近は大量発生したワラジムシが。
それを狙う「針」国の狩場と化しやや騒がしい状況。
これを見て取ったか、コロニー近くにバリケード用の食いカスを堆積し始めた「足」国。
視察は済んだが進出にはまだ早いとの判断か。
しかし少しでも地上に興味を持ち始めたあたり、大きな前進といえます。
いまいち進出しようとしない「足」国と、進出してもどうしても他勢力に押され気味の「鳶」国。
ゆえに地上は現在「山」国と「針」国がそれぞれのニッチを保持しつつ共存する状況。
じわじわとかつての勢いを「山」国が取り戻しつつある状況ですが、恐らくこの形は変わることなく今後も継続すると思われます。
ワタクシが理想とするのは10種族の混生体勢。
そのためには「山」国と「針」国のように、たまの小競り合いこそあれ、各コロニーに致命的なダメージを与えない力関係。
防衛力もそうですが、「周りにもっと楽に狩れる相手がいるんだから他種族相手は旨味が無い」と思わせる地上の生態系のバランス。
そのためにはワラジムシを始めとした地上の獲物の維持が大切。
同じく現在のコロニーを完全に手懐けられるだけの兵力を手にしていていることが重要。
そして最近気づいたのが、地上の環境に対する「慣れ」の重要性。
どんな地形でコロニーからどのような動線を辿るのか。
どんな獲物がいてどんな益をもたらすのか。
半ば始めから開放していた「山」国もそうですが、「針」国もこの環境の慣れがあったからこそ侵攻を耐え抜き現在の立ち位置を得たと言える。
「鳶」国、「足」国にしても、自軍の兵力や季節的なタイミングを見ながら本格進出を待っている状況。
それならば、現在急ピッチで兵力を増やし続けているカワラケ軍「河」国はどうか?。
外から見える次世代の数もさることながら、最近目に見えてコロニー占有面積が増えてきております。
そればかりか、コロニー内に集積しきれなかったらしい繭がチューブ内に搬入される光景も。
このチューブは地上へと繋がる言うなれば進行ルート。
そこに繭を集積するカワラケは、進出こそせずとも日常的に地上への動線を行き来する日々。
さらに採餌エリア行きのチューブ内にも繭を集積。
それだけならば今までも見られた光景でしたが…。
最近はそこも通り過ぎて採餌エリア内にも繭を搬入するように。
いよいよもって溢れて来たなぁ…。
単にまだ気温が不十分なため、より暖かい場所を目指しているとも言えますが、地上開放の条件をかなり満たしつつある。
それならば、むしろクロヤマが本腰を入れ始める前のこのタイミング。
早めに地上開放して環境に慣れさせておくのが正解なのか…?。
正直、去年のクロヤマの侵攻で滅亡寸前まで追い込まれた過去を思うとためらう気持ちもあります。
しかし、現在復興しているとはいえあの時のような勢力をクロヤマが持っていない現実。
加えてあの時は起こらなかったコロニー内に収まり切らないカワラケの繭という現象。
さらに現在のカワラケより兵力が劣るであろうトビイロが滅ぼされることなく健在であるという点を鑑みても、あるいはすでにその時を迎えているのか?。
もちろん、様子見を経て決定するつもりです。
ひとまず現在集積されている繭がある程度羽化するまでは。
しかしこのタイミングでの開放は、いい意味で「山」国の独走を止めるストッパーとしての働きも期待できる。
あと2週間ほど。
「河」国の動静、そして地上の生態系を見て判断を下したいと思うワタクシでございます。
でわでわ。