丸ごと一羽鶏さん | かんたん必要最低限の中国語習得で優越感に浸る企画

かんたん必要最低限の中国語習得で優越感に浸る企画

単語に文法、ひとつずつ細か〜く学習しても実際に全部を使う事はありません。基本のセンテンスさえ覚えれば「タクシーに一人で乗れた」「レストランで食べたいものをオーダーできた」そんな優越感に浸れます☆



こんばんは☆ 超短!中国語のはおです。


初めて中国で鶏料理を食べた時、

お頭つきの丸ごとでサーブされた鶏さんに、

「ひぃーっ!」

と、大げさにのけぞりました。



「こっ、こんなの見たら食欲ないー。
 今日はお茶だけでいい」

と、青ざめた顔をしていたと思います。

おっ、恐ろしい。



私は、中国に住み始めたばかりの頃は

大学の寮に住んでいたのですが、

4ヶ月後には、少し会話が出来るようになって、

「一人でも出かけられるぞー!」

と、意気揚々と寮を出てお部屋を借りました。



ただ、、

我が家から大学に通うには、ルートによっては

通らないといけない市場があって、

そこには、沢山の生きた鶏さん達が、、
(当時はまだ鳥インフルは大丈夫でした☆)



そしてある日、なんと!

その生きた鶏をさばく様子に出くわしてしまいました。

「うぅっ、なんてグロいんだっ!!!」
「鶏が、ヤダーーって叫んでるし」



鶏売りのおばちゃんが、凶暴に見えました。

「鶏殺しーー」と、叫びたくなりました。

「中国人って、なんて野蛮なんだ」と、ショックでした。



でも、よくよく考えると、私、

いつも、鶏肉、喜んで食べてるなぁ。



『さばき終えたキレイな部分だけ見ているけれど、
 生き物の肉を戴いていることに変わりはない!!』

と、ハッと気づきました。



たまたま日本に生まれて、

エグい光景は見ないで済んでいますが、

結局は同じこと。



他の国のお友達と話していても、

そういう光景に目を背ける人はあまりいなかったのです。



中東のお友達は、

「中国の鶏は、処理が下手できちんと血抜きされてないから
やっぱり自分達の故郷の鶏を自分でさばく方が美味しい」

とさえ言っていました。



なんてお話を聞いても、やっぱり

スーパーで既にさばき終えた鶏を丸ごと買ってくるのさえ

コワい。恐ろしい。



どうやって洗ったら良いのだか。

頭があり、首もあり、脚には爪もついてる。

でも、広東料理の鶏スープを作りたい!!



最初の頃は毎回、夫に頼んで洗ってもらっていましたが

いつも頼むわけにはいかないし、

本人は何も言いませんが

忙しい時は、私にも慣れて欲しい様子。



「だって私、中国人じゃないもん。
 日本にそんな習慣ないもん。」

と、聞かれてもいないのに、

毎回言い訳をして逃げていましたが、

自分で洗えないと食事の支度をするのも不便なので、

洗う様子を恐る恐る肩越しに観察しました。



そしてまずは、スーパーで購入する際、

お店の方に、必ず頭と脚を切り落として捨ててもらい、

鶏の形が分からないように、細切れにしてもらいました。



帮我切一下
bang1 wo3 qie1 yi2 xia4
ちょっと切ってください



いつも同じ方だったのですが、最初の頃は、

「本当に捨てるの?もったいないわねぇ」

と、不思議そうな顔をしていました。



細切れだと部位が分かりづらいので、

洗う時にさほど苦しくないんですよね ^o^;



でも、さすがに何年もそういうことをしていると

慣れてくるようで、

今では、一羽でも半羽でも、ふふふ~んと余裕で

自分で、ゴリゴリとキレイに洗うようになりました☆



買ってきた鶏を丁寧に洗い、

少し残っている不要な部分を捨て、

時々、処理しきれていなくて残っている毛があるので、

それをむしり取り、

水分とアクを抜くために

一旦沸騰したお湯で丸ごと軽く茹でて、

(その時もお鍋に収める折り畳み方があるので、
自分で向きを決めてお鍋に収め)

またキレイに洗い、

そこからやっとスープ作りに入ります。



言葉にすると、ちょっとエグいのですが、

鶏さんの栄養を丸ごと頂けるので、

本当に美味しく、有り難みを感じます☆



鶏を処理出来るようになって、やっと、

中国人のお嫁さんになった気がしました(笑)



↓ このお写真のレストランは、
  盛りつけのセンスがイマイチですね ^^;


丸ごと一羽鶏さん