●妻殺害疑惑、無罪評決シンプソン氏が意味深な告白本 | ニュースで法学

●妻殺害疑惑、無罪評決シンプソン氏が意味深な告白本

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妻殺害疑惑、無罪評決シンプソン氏が意味深な告白本
読売新聞 20061119 取得 元記事

 【ロサンゼルス=古沢由紀子】米プロフットボールの元スーパースターで、前妻と友人の男性を殺害した疑いで逮捕され、1995年に無罪評決を受けたO・J・シンプソン氏(59)が、「もし、私が(殺害を)していたら」という題の著書を今月30日に出すことになり、物議をかもしている。

 著書の詳細は不明だが、シンプソン氏が自ら、殺人を犯したという「仮説」を立てたものだという。出版社側は、「これは彼の告白だと考えている」と意味深なコメントをしている。

 シンプソン氏に350万ドル(約4億1200万円)の報酬が支払われたとの報道もあり、米メディアや出版業界、被害者の遺族らが著書を一斉に批判。CNNテレビは「悪趣味だ」「消費者は本を買うべきでない」といった識者のコメントを繰り返し紹介した。

 黒人のシンプソン氏の裁判では犯行そのものより人種問題が大きな焦点となり、無罪評決が論議を呼んだ。1997年に行われた民事裁判では、シンプソン氏の事件に対する責任を認め、遺族らに3350万ドルを支払うよう命じたが、まだ支払われていないという。

(2006年11月18日22時12分 読売新聞)

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