●イラン人一家全員に仮放免の延長認める 東京入管
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イラン人一家全員に仮放免の延長認める 東京入管 |
朝日新聞 20061111 取得 元記事 |
2006年11月10日12時01分
国外退去処分の取り消しを求めて提訴し、最高裁で処分が確定した群馬県高崎市在住のイラン人、アミネ・カリルさん(43)が10日午前、東京入国管理局に出頭した。これまで国外退去を猶予する「仮放免」を認められていたが、この日が期限。入管側は一家4人全員に対して仮放免の1カ月間の延長を認めた。 東京入国管理局の前で心境を語るアミネ・カリルさん(左)と長女のアミネ・マリアムさん=10日午前、東京都港区で 東京入国管理局に入るアミネ・カリルさん(中央)=10日午前10時50分、東京都港区で アミネさんは妻子を伴って東京入管を訪れ、担当職員との面会を終えた後、「やっと一息つける」とほっとした表情を見せた。一家は、在留特別許可を求めて法務省に再審を申し立てている。「あとは望み通りの答えが出るのを祈るだけです」と話した。 面会後、両親がそろって部屋から出てくると、不安な面持ちで待っていた長女のマリアムさんの目から涙がこぼれ落ちた。「正直、このまま2人が部屋から出てこないかもしれない」と思ったという。「一安心しました。1カ月後は『日本で暮らせるようになった』と友だちに報告したい」と話していた。 アミネさんは90年に短期滞在ビザで入国、翌年に妻、長女が来日し、次女が生まれた。仕事を得て日本での生活が定着したが、00年6月に一家は国外退去処分を受けた。処分の取り消しを求めて提訴し、3年前の一審・東京地裁判決で主張が認められたものの、二審で逆転敗訴、最高裁で上告棄却となった。 一家を支援してきたNGO「APFS(アジアン・ピープルズ・フレンドシップ・ソサエティー)」(東京都板橋区)を中心に、署名活動を展開。これまでに1万人分近くを法務省に提出。9日にも、長女や長女の中学時代の担任の先生らが「嘆願書」を提出していた。 |
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