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●交通違反切符、その場で警察官に頼んだら軽くなった

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交通違反切符、その場で警察官に頼んだら軽くなった
読売新聞 20061111 取得 元記事

 交通違反で摘発したドライバーから現場で頼まれ、違反切符を反則金額の低い違反をしたように偽造したとして、警視庁は10日、玉川署地域課の巡査部長(53)と、蒲田署地域課の巡査部長(49)の2人を虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検した。

 同庁はそれぞれ減給3か月(10分の1)と同1か月(同)の懲戒処分にするとともに、玉川署の地域課長(55)ら上司3人を所属長注意などとした。玉川署の巡査部長は同日付で依願退職した。

 調べによると、玉川署の巡査部長は今年7月26日、東京都世田谷区で、トラックを道交法違反(一時不停止)で摘発した際、運転者の男性(56)から頼まれ、免許証不携帯の違反切符を作成して渡した疑い。一時不停止の反則金は7000円で、減点は2点だが、免許不携帯の場合、減点ゼロで反則金は3000円になる。

 男性が反則金を金融機関で納付しようとしたところ、必要書類の一部がなかったことから、男性が玉川署に苦情を訴えて発覚した。

 その後の調べで、この巡査部長は蒲田署勤務当時の一昨年12月にも、同僚の巡査部長と踏切通過違反でトラックを摘発した際、免許証不携帯の違反切符を作っていたことがわかった。

 玉川署の巡査部長は「違反者から強く頼まれ、このままでは違反の事実を否認されて処理が長引くと思った」と供述しているという。

(2006年11月11日0時2分 読売新聞)

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