●<歩行者訴訟>27歳女性逆転勝訴 93歳と衝突、責任なし
-----------------------------
<歩行者訴訟>27歳女性逆転勝訴 93歳と衝突、責任なし
交差点で歩行者同士でぶつかり、転んで骨折した東京都内の93歳の女性が「右足に障害が残った」として相手の27歳の女性に2000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(宮崎公男裁判長)は18日、約780万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決(6月)を取り消し、原告女性の請求を棄却した。
原告側は「若い女性が前方左右を注視せず足早に歩いていたため衝突した」と主張。1審判決も「お年寄りが周囲にいないか注意を払い、接触や衝突を回避すべき義務を怠った。健康な成人は弱者に進路を譲るべきだ」と賠償を命じた。これに対し、高裁判決は「若い女性は込み合う交差点で人の流れに従ってゆっくり歩いており、過失はない」と退けた。
判決によると、2人は04年8月、世田谷区の商店街の近くの交差点で衝突。原告女性はあおむけに倒れ、股(こ)関節の骨を折り右足が不自由になった。【高倉友彰】
(毎日新聞) - 10月18日22時56分更新
-----------------------------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000138-mai-soci より