●ロッテ、グリコに逆転勝訴 ガム比較広告で知財高裁 | ニュースで法学

●ロッテ、グリコに逆転勝訴 ガム比較広告で知財高裁

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ロッテ、グリコに逆転勝訴 ガム比較広告で知財高裁

 江崎グリコ(大阪市)が甘味料キシリトールを含むガムの販売開始に当たり、効果が同種ガムの約5倍と表示した比較広告は虚偽として、ロッテ(東京)が広告差し止めや10億円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、知財高裁は18日、請求棄却の1審東京地裁判決を変更し、広告差し止めを命じた。

 塚原朋一裁判長は「5倍の根拠とされる実験を鑑定として再現しようとしたが、グリコは特定の鑑定人でない限り意義はないと主張して譲らなかった。再現実験は審理の中で最も重大なのに、グリコは自ら放棄した。実験に合理性はないと言わざるを得ない」との判決理由を示した。損害賠償などは認めなかった。

 判決によると、グリコは2003年5月に発売したガム「ポスカム〈クリアドライ〉」の新聞広告などで、初期の虫歯を元に戻す「再石灰化」効果について「一般的なキシリトールガムの約5倍」と宣伝した。

 04年10月の東京地裁判決は「実験には科学的根拠がある」と判断していた。

(共同)

(2006年10月18日 18時22分)

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http://www.kenmin-fukui.co.jp/flash/2006101801000474.html より