●<静岡民宿殺人>女性経営者に賠償命令 「事件回避怠る」
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<静岡民宿殺人>女性経営者に賠償命令 「事件回避怠る」
静岡県の民宿で02年に起きた殺人事件を巡り、被害者の男性歯科医と加害者の男の双方と交際していた民宿経営者の40代女性に対し、東京都内の歯科医の遺族が約1億1500万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は13日、6800万円の支払いを命じた。藤下健裁判長は「男がしっと心から凶行に及ぶことを女性は予想できたのに、(民宿の勝手口を)施錠して事件を回避する義務を怠った過失がある」と指摘した。
判決によると、加害者の50代の男=1審で懲役14年の実刑判決=は02年8月20日未明、女性が経営する静岡県沼津市の民宿に無施錠の2階勝手口から侵入。2階客室に泊まっていた歯科医(当時53歳)を包丁で刺殺した。
藤下裁判長は「勝手口の無施錠が殺害行為を容易にした」と指摘。事件前の施錠時には男は民宿に侵入しておらず「施錠していれば事件が発生しなかった可能性は十分あった。女性の過失により事件が発生したと言うべきで、加害者の男との共同不法行為に当たる」と判断した。【高倉友彰】
(毎日新聞) - 10月13日22時32分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061013-00000136-mai-soci より