今のように連絡方法はない
手紙で日時は連絡しておいた

田舎と違い溢れるほどの人の数
ただ、ただ3歳に満たない娘を抱いて立ち尽くすしかなかった

1時間以上経って、ようやく現れた父
悪びれる様子もなく、歩き出す

連れていかれた住処は
間借りした一部屋
この部屋に親子3人?
台所もトイレもお風呂も洗濯も借りる生活??

唖然とする母に
「友達が歓迎会してくれるから、行くぞ」

今、着いたばかり…
眠たそうにしてる娘を抱いて慌てて出た

歓迎会なんて…ただの飲み会
眠ってしまった娘
家まで送ってくれたけど
また、仲間のとこに戻っていく父
その夜は帰ってこなかった

しまった…
帰りの汽車賃あったなら
凄く怒られても、帰ったのに…

父の思いと母の思いはこの時点で既にズレてたのかもしれない


                                ……To be continued