その日①左矢印前のお話


慌てて、旦那とリクに声かけたが…
酔って寝たせいか、2人とも起きないガーンガーン
カイに携帯かけた
「わかった!タクシーで向かう!」

そのまま、1人家を飛び出した

病院の前には父と弟一家が立ってる
連絡してきたのに病院の玄関が閉まってるという…びっくりびっくり
数分のロスだったろ
けど、何十分にも感じたムキームキー

病室に入って、全員フリーズしたガーンガーン
先生が心臓マッサージする
電気ショックをかける

痩せ細った母の身体が大きくバウンドする
腕もダランとしている

誰も声かけることも出来ず…
立ちすくんでいたえーんえーん

「先生…もういいです…」
弟が声を絞り出したぐすんぐすん

先生から臨終を告げられ…

我に返ったみんなが泣いたえーんえーんえーん

手術してちょうど1年だった

毎日毎日通った
多い時は1日3回通った
ずっとずっと通った
これからだってずっと通ったのに…えーんえーんえーん

なんで、一人で逝っちゃうかな…
子も孫にも入れ代わり立ち代わり顔をだして貰えて、他の患者さんに比べれば幸せだったろうに…

でも、なんで一人で逝っちゃうかな…



※これは数年前の備忘録です※