鼻血さんとの続きです
それからは、LINEでのやり取りが始まりました。
毎日。
おはよう。行ってきます。お疲れ様。お帰りなさい。おやすみ。
時間が合えば電話も。
突っ込んだ話。過去の話。合間に笑える話。
とにかく、楽しい時間が過ぎていきました。
口調もくだけてきたし
急速に距離が縮まってきました。
住まいが離れているし、スケジュールも合わないので、次に会う日まで当分先。
LINEと電話でコミュニケーションを取っていました。
男性とのこういう時間は久しぶりで、青春時代を思い出して懐かしく、ワクワク気分でした。
私、恋してるかも?
そんな日が1週間ほど続いた頃。
私の仕事が立て込んで忙しい夜があったのです。
♬着信音
「今、近くまで車で行ってるよ。出てこれないかな?」
なに?!今から?!
時は22:00過ぎ
私は住所を教えていません。
近くのスーパーは、会話の中で話していますが、それを目安にGoogle地図で検索したらしい・・・
「いやぁ 急に言われても
それに明朝早くからの仕事の準備あるから(スッピンだし・・・)」
「せっかく来たんだよ。ちょっとでも顔みたいからさ。出ておいでよ。」
「いやぁ 無理だよ」
「そこを何とか」
頭の中、プチパニックでした。
急に、会いたいからと押しかけられても、全然嬉しくなく、迷惑なだけで、こちらの都合を考えずになんで~???
いくら恋してるかも、と思っても、冷静な自分がいました。
丁重にお断りの言葉を。
かなり渋々でしたが、納得してもらって、会わずに帰ってもらいました。
鼻血さんは、思い立ったら即行動。の性格で、
スケジュールが合わなくてなかなか会えないから、ちょっとだけでも会いにいこう、と思ったらしいです。
歴代の彼女にもやったことがあって、みんな喜んでくれた、と言ってました
へー!
そうなの?
そういうもの?
私は違うわー
初めて鼻血さんに、ちょっと違うな、と思った出来事でした。
ちょっと舞い上がってた自分が冷静になれる事件で、返って良かったかもしれない。
鼻血さんとのやり取りは、また元に戻るのですが、相手を分析しつつの自分が生まれました。
悪い人には思えない。
仕事も頑張ってる。
ふと、歴代の彼女には急に会いにいくらしいが、私って彼女なの?
付き合っていることになるのかな?
という疑問にぶち当たりました。
カップルにはなりましたが、改めてお付き合いを申し込まれたわけではありません。
若い頃を振り返ると、
「付き合って下さい」「はい」
からスタートしたものや、なんとなく付き合い始めたものがある。
でもいい歳した今は、キチンとした方がいい気がする。
鼻血さんと、以前から決めていたデートの日。
その日は待ち合わせは夜でした。
顔を見るのはパーティの日以来。
あぁこんな顔だった
向こうもそう思っているはず
初めて車に乗り込み、しばらくドライブ。
夜景の綺麗なレストランで夕食を。
何を食べたいか聞かれましたが、相手が食べたいものに合わせました。
その後、またドライブ。
景色の良い場所で、薄暗い車の中。
ムーディーな雰囲気になりますね。
それからはご想像の展開に入りかけるのですが、
そこで STOP!!
私からは、付き合っている状態なのかを、尋ねました。
その答えは・・・
「付き合ってないよ」
ガーン
は?どゆこと?
あなたは付き合っていない人に、深い身体接触しようとしているの?
それはやで!
「まず、相性を確かめてから、付き合うって決める」
常識が、私と違うことを伝えました。
その日で鼻血さんとは、ジ・エンド となりました。
約一か月、久しぶりの恋愛気分で楽しかった。
けれど、自分の浅はかな行動にも反省。
失敗して気付いたのは、相手が婚活相手を本気で探しているのか見極めること。
パーティに参加してるからって、本気度はまちまち。
寂しさを紛らわす相手探しだけの人もいるだろうし。
鼻血さんは、急に押しかけたり、付き合ってない、と言ったり、自分本位の人だったんだなぁ、と冷静に判断。
よい人生勉強になりました
次回は、再度パーティに参加するの巻