「転落」

その夜の私は妙に浮かれていました。
人生で初めて整えた眉毛を奥さんに誉められて、筋トレでもいいことがあって次の日の予定もあって。鬱も回復しつつある。

全てがうまく回っていて隙だらけな状態でした。

本当はゲームがしたかったんだけど、夜遅くなるからとやめて、それでピッピと遊ぼうと思ったんです。

私を見て喜ぶピッピ
それをみて嬉しくなる私

ピッピを手にのせ、家の中を散歩しました。
そんな時事故は起きました。

3メートル近いところから床に打ち付けられるように落ちてしまったのです。
急いでかけより「ピッピ!ピッピ!」と叫びました。ピッピはぐったりして見るからに死にそうな状態です。

私はパニックになりました。
私のせいだ。全てがうまくいって浮かれすぎてた。あの時ゲームを選んでればよかった。そもそもあんな高いところで遊ばせてたのが悪い。

俺のせいだ俺のせいだ

ピッピが落ちたのは夜中の1時くらい。
病院は朝9時から

その夜は一睡もできませんでした。