「苦労した分だけ、
楽になるからさ」

なんて、上から目線、
もう嫌気がさしたんだ。

「失敗した分だけ、
強くなるからさ」

なんて、自慢げで、
押しつけがましいな。

普通に話ができたら、
普通に恋ができたら、
普通に人を信じれたら、

こんな苦労はしねえよなって、
吐き捨てた独り言が、
空に消えてった。


「信じた数だけ、
愛されるからさ」

なんて、綺麗事は、
もう信じれなくなっちゃった。

「優しさの数だけ、
いつか報われるんだ」

なんて、型つくるから、
もう苦しくなっちゃった。

普通に笑いあえたら、
普通に期待できたら、
普通に人を愛せたら、

こんな惨めなことねえよなって、
書き捨てた独り言が、
土に埋もれてった。


僕はだれなの?
僕はどこなの?
もうわからなくなっちゃって。
もう信じれなくなっていた。

あなたはだれなの?
ほんとにあなたなの?
もうわからなくなっちゃって。
もう信じれなくなっていた。


背伸びしてたんだ。
大きく見せたんだ。
これがほんとの僕なんだ。
胸張って、強がった。

上手く見せることばかり、上手になっちゃった。
下手すりゃ自分じゃなくなった。
平気なふりをして、ほんとに平気になちゃった。
気づけば誰もいなくなった。

ほんとは誰かといたかった。
ほんとは信じてみたかった。


普通に恋していいかな。
普通に期待していいかな。

普通に人を信じれたら、
こんなに苦労はしねえよなって、
吐きだした独り言が、空に消えってった。

普通に人を愛せたら、
こんな惨めなことねえなって、
書き出した独り言が、土に埋もれてった。