33歳の時の話が何度か登場しているけど、33歳の1年も心が穏やかじゃない出来事が続いた年だった。

当時結婚してたのだけど、義父の入院、夫の救急搬送、母の乳癌手術、そして、私は乳癌検診で生検を勧められるという病気の嵐。

実はこの頃、数年前から考えていた離婚を切り出そうとしていた。そういう時って、きっと神様が夫婦の絆を確かめるような出来事を用意する。それが私たちにとっては家族や自分たちの病気だった。
そしてこれらの出来事を通して、元夫との絆の薄さとお互い思いやりがなくなっている事実を確信して離婚を決断した。

その時すごく考えたのは、1人になるってことは、もし病気になっても1人で頑張らなければはらないかもしれないということ。親はいつまでいるか分からないし、兄弟だってそれぞれの人生があるのだから。別れたら私は一生1人かもしれなくて、例えば重い病気にかかっても1人かもしれない、それでも1人になるかということ。1人か、気持ちは破綻していても物理的だけでも頼れる夫がいるか、どちらか。

最後にその問いに答えを出して、私は1人を選んだのだ。
あの頃の未来が今なのだと実感している。