何度かブログに書こうと思いながら
どうしても上手く綴る事が出来なくて
書いては消し書いては消しを
ここしばらくずっと繰り返していた。


そしてそうこうするうちに
目まぐるしく展開していったので
今度は何から書いたらいいのか
少し分からなくなっている。


とりとめのないブログになってしまいそうだけれど
つらつらと 少し書いてみようと思うので
私の下らない話におつきあいくだされば
嬉しいと思う。



ツイッターを読んで下さっている方は
とっくにご存知だと思うけれど
私が断食を始めて
明日でちょうど2週間になろうとしている。


理由をつまみあげれば
そりゃ幾つか並べることができるけれども
実際の所
何故 断食を始めたのか
本当の所は自分でも良く分からない。


ただ ある日突然
明日からやろうと そう思ったのだ。


去年の夏頃体調が悪くて
皆さんにご迷惑をかけてしまうことについて
私にしては本当に珍しくも
自分のことを天に伺ったのだが
その時告げられた言葉が 断食だった。
でもその時は絶対無理だし
やりたくもないと心底思っていたので
結局聞いておきながら天の言葉を無視したのだった。

それから半年経た今
その言葉をすっかり忘れきっていたけれど
結局自ら断食をしているのである。
断食を始めて数日経た時に
ふと急に告げられた事を思い出して
妙に力が抜けてしまった事を覚えている。
そう なんだか自分が
仏様の掌でいばっていた孫悟空のような気がしたのだ。


一日 二日 三日と
断食が進むに連れ
自分の心がどんどんと変化をしていく。

初日から3日目辺りまでは
とにかく頭の中は食べる事で一杯で
肉体的にも激しい頭痛が起こり
とにかく辛い苦しい いっそもう止めようという考えが
1分ごとに頭を巡っていた。

やがて ある朝 
驚くほどの爽快な目覚めを知る。
そして 自分が
いかに自分の欲求や欲望に振り回されて
それを基準に世界を回しているのかが
胸の深い奥の部分で感じてしまったのだった。

その日から 
私の断食は少し意味が変わり始めた。


『私の食べる分を天に捧げます。
私の命の元を天に捧げます。
そうして世界の苦しむ誰かが
どうぞ少しでも安楽になりますように。』


そう その日から
私は 自分の食べ物を天に捧げるようになった。


そして
毎日 毎日私は変化を始める。

ある朝目が覚めると
私は一本の雑草のようになっていた。
地面に根っこを張って
頭を揺らすエノコログサだ。

ある朝目が覚めると
私は風で飛ばされる枯葉になっていた。
からからと風にのっかり
私はどこまでも飛ばされて行く。

ある朝目が覚めると
今度は私は大きな木だった。
大人が腕を回しても届かぬほどの太い幹。
私の中をさわさわと水が流れて空へと昇る。
その水には大地から登ってきた
沢山の光の粒つぶが混じって
酸素と一緒に空へその光がはじけて消えていくのだった。


私は生え 育ち 死に 燃やされる。


どんどんと私の感情はフラットになっていった。
毎朝の目覚めは心地よく
そして夜は暗くなる頃になると眠くなり
そして眠りにつくのも驚くほど容易いのだった。
深い深い眠りの中で
私は知らない次元へ旅をした。


月が欠けていく毎に
私の中から色々なものがあぶり出され
そして消えていく。
そうして日々が過ぎ
新月がやってきたのだった





長くなったので続く。