「ネコのしつけ教室」で話をして欲しい。
といわれて行って来ました。
しかしどこかしっくり来ない。
皆さんの知りたいこと、聞きたいことには
お答えしました。
でもそれはしつけの話ではないです。
ネコがこうしたらこうした方が良いですよ。
粗相をされたらこうしてみてください。
そんな話ですね。
だってネコにしつけは不要なんです。
昔、子供の教育について勉強していた頃
尊敬する先生が仰ったことがあります。
「子供はしつけるものではありません」
「子供にしつけは不要です」
そのときは良く理解できなかった。
しかしそれ以来しつけという言葉にかなりこだわってきた。
それが今分かった。
子供もネコも「しつけ」るものではないのだということが。
子供もネコも何を言いたいか、こちらが理解してやる事が
大事であって、
いわゆるこちらの言う事を聞かせ、従わせる「しつけ」というもので
育てるものではないということが。
しつけとはある意味押さえつけて
こちらの言い分に従わせる事。
だから犬の様に集団で行動する動物には
リーダーの言うとおりに動かないといけないという事がある。
それがしつけでしょう。
一匹がリーダーの言うとおりに行動しないために
集団に死をもたらすということもあるでしょう。
そのために集団としての行動の仕方を教えなければならない。
しかし人間も猫も押さえつけて
行動させるものではないのです。
ネコはしつける動物ではなく、
互いを理解しあって、信頼しあって始めて
意志の疎通が生まれます。
物事何でもネコに例えて考えて見れば
良く分かりますね。