きみ風75 【エピローグ】 2 最終話 | 児童文学書いています

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過去には恋愛小説書いていました(;^ω^)


そんな時、路もフラフラしている。


5歳の女の子が3歳の男の子をおんぶして丘を登るのは無理みたいだね。


ママは、いつもそんな光景を優しく見ていた。



川上優太も、そんなひなたを、見ているのが好きだった。



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路は、ママに買ってもらった「星のゆりかご」が大好きだ。



ママを思い出す時は、いつも「星のゆりかご」に乗るね。



でも路はいつもここで泣いている。



どうしたの?って聞くと、



「優矢が星のゆりかごに乗りたがっていたから、先に乗せてあげたの



そしたら、ゆりかごの中に固いおもちゃを優矢が隠しておいたから、路は踏んづけて痛いの」って言う。



路は、いつも違うお話を作るね。



ママににそっくりだよ。







ひなたは、路が5歳になったばかりの時に逝ってしまった。



でもママは自分の命をわかっていたんだね。



路と優矢とパパに、言葉を残してくれたんだ。






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大きくなった路へ


好きな人はいますか? 愛してください。でもね一方通行の恋愛は駄目よ。


本当に好きな人が、路のことも好きだと思うのなら、一生懸命にね。


パパと出会ってママが見つけた答えはそれだけよ。





大人になった優矢へ


強く生きていますか?でもね我慢しては駄目よ。


パパはすぐに我慢しちゃうけど、ママはパパを助けたかった。


優矢を支えられる素敵な女の子と出会ってください。







優太さんへ


優くん、伝えたいこといっぱいあります。でも今涙が溢れます。


書けないよ。優くん、私を奥さんにしてくれてありがとう。


本当はもっと生きたいです。もっともっと優くんと一緒に暮らしたい。


優くん、愛しています。私はいつでもそばにいます。 



                川上 ひなた























                ―終幕―





    https://www.youtube.com/watch?v=0gM4dWVc0fM