・・・・午後９時を過ぎた・・・・
優太 ｢話し変るけど、東京へは何かの仕事でもあったのかい？｣
幸子 『いえ 優太さんに会う為に来ました』
優太 ｢そうなんだ ありがとう。今日は広島に帰るの？｣
幸子 『ごめんなさい。姉のメールでは広島に住んでいると書いてありましたね』
優太 ｢えっ違うの？｣
幸子 『広島は父親の転勤先で、住まいは愛媛です』
優太 ｢愛媛！｣
・・・・愛媛は、川上優太が介護研修を行った場所であった。
幸子 『新幹線で帰る予定だったのだけど、もう遅くなってしまったので・・』
川上優太は幸子に問い掛けた
優太 ｢泊るところあるの？｣
幸子 『いえ これから探します』
優太 ｢幸子 俺明日とあさって休みなんだけど、もし時間あったら東京案内するよ｣
幸子 『えっ本当？』
優太 ｢うん｣
優太 ｢もっと話したいことが沢山あるんだよ｣
幸子 『私もです・・』
すると幸子は意外な言葉を発した。
幸子 『あのぉ 優太さんが良かったら、お家行ってもいいですか？』
優太 ｢えっ 俺は構わないけど・・｣
幸子 『えっ本当ですか、嬉しい』
幸子 『本当にいいですか？』
優太 ｢いいよ それじゃ行こうか！｣
幸子 『はい』
そのまま二人は池袋を経由して東武東上線に乗車した。
川上優太は東上線の「柳瀬川」に住んでいる。
川の畔のアパートで、春になれば川沿いの遊歩道に綺麗な桜が咲く。