さて今日は、「境界性知能」についてお話したいと思います。
みなさんは境界性知能という言葉を聞いたことがありますか?
あまり馴染みのない言葉ですよね
具体的な特徴
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対人関係の困難:
相手の気持ちを読み取るのが苦手、不適切な発言をしがち、ルールの理解が曖昧で誤解を招く、仲間外れにされるなど。
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身の回りや社会生活の困難:
整理整頓が苦手、金銭管理が苦手、電車の乗り換えが苦手など。
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精神不調のリスク:
慢性的な困難を経験することで、うつ病などの二次障害につながる可能性。
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社会的孤立:
友人関係が不安定になりやすい、周りに理解されないためさみしさや孤独を抱える。
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学習困難:
勉強が苦手、教科書や問題文の読み飛ばしが多い、文字が枠から飛び出てしまうなど。
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認知力の問題:
言語理解や状況判断が苦手、抽象的な概念を理解するのに苦労する。
上記の図のように日本人の14%が該当します。7人に1人の計算となります。
学校で言うと、30人クラスの中に、4人以上はいる計算となります。
これらの子供たちは、努力はしているけれど平均的な子供たちのように、学習を理解することが
困難ということになります。
また発達障害(神経発達症)自閉症、ADHD、LDに代表される特性と似ているところも
ありますので、誤解される部分もあるのです。つまり、自閉症、ADHD、LDなのかと
思われるのですが、実は「境界性知能」だったというケースも珍しくありません。
(境界性知能と発達障害が併発しているケースも多いです)
ですから、担任の先生や親御さんが、うちの子は発達障害なのでは? と考えても
境界性知能であるケースもあるのです。
但し、心配しないでください。
上記の図の正規分布の表は、あくまで知能検査なのです。
これはスポーツ能力や、芸術的センスなんかにも正規分布は存在します。
それぞれに得意分野が異なるということですね!
さて、今日はここまでとします。またお会いしましょう((´∀`*))
