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日向は清浄性確認 都城は1頭再検査
口蹄疫問題で県は27日、都城、日向市の発生農場を中心に設定されている家畜の移動・搬出制限区域の解除に向けて行った抗体検査の結果を発表した。日向市では対象の35農場すべてで陰性、都城市では96農場中、95農場で陰性が確認できた。残り1農場は再検査を行うが、陽性の可能性は低いという。日向市では同日、目視による臨床検査でも異常がないことが分かり、清浄性を確認。7月3日午前0時に制限区域が解除される見通し。
抗体検査の検体となる血液採取は両市とも22、23日に実施。発生農場から3キロ圏内のほか、圏外でも人や物品などが行き来するなど関連性のある農場が対象。都城市では1714頭、日向市では299頭から採血し、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)で検査していた。
陰性が確認できなかった農場は牛25頭から血液を採取し、24頭は陰性を確認。残る1頭から再度、血液を採取し、28日にも同施設へ送付して再検査する。目視でも異常は確認されていないため「陽性となる可能性はかなり低い」(県畜産課)という。
また、日向市は発生農場の3~10キロ圏内で24日から実施していた目視による臨床検査も27日に終了した。市対策本部(本部長・黒木健二市長)によると、対象となった144農場の牛1820頭、豚5105頭とヤギ2頭、イノシシ1頭に異常はなかった。
都城市は30日まで約1230農場で目視検査を続ける。抗体検査の再検査と合わせて異常がなければ、制限区域は7月2日午前0時に解除される。
ワクチン接種家畜の処分開始 高鍋
高鍋町は27日、口蹄疫ワクチンを接種した家畜の殺処分と埋却を始めた。18農場の牛や豚計約1500頭を町内の農地3カ所に埋却した。
この日作業したのは17農場の牛約500頭と1農場の豚約千頭。牛は小規模の繁殖農家が多く、生きたまま埋却場所に移して処分した。
同町によると、ワクチンを接種して殺処分や埋却が必要な家畜は68農場で計約8700頭。この日埋却した3カ所に、30日までにすべて埋める予定となっている。
町産業振興課は「農家には埋却場所を自前で確保するよう求めていたが、確保していた用地に余裕があったため、すべて入れることになった」としている。
注射の手、涙でかすんだ 獣医師の矢野さん
出産を間近に控えながら、注射で絶命した母牛の大きな腹が元気良く動いた。「生まれてきたかっただろうに」。西都市右松で動物病院を営む県獣医師会児湯支部長の矢野安正さん(59)は、口蹄疫による殺処分現場の無情な光景に胸が締め付けられた。
牛や豚、鶏に囲まれて育った矢野さん。家に出入りしていた獣医師の背中を見るうちに「牛の治療を通して農業振興に役立ちたい」と考えるようになった。牛を生かすために選んだ獣医師の道。しかし、今は宮崎の畜産を救うためとはいえ、多くの牛の命を奪っている。「(ワクチンを接種した)健康な牛まで殺すのは忍びない」。感情を押し殺そうとしても、葛藤(かっとう)から逃れることはできない。「泣き崩れる知人農家を横目に殺処分する気持ちが分かりますか。獣医師である前に私だって人間なんです」と苦しげに語る。
「死刑宣告と同じ」というワクチン接種もつらかった。接種に同意してもいざとなると困惑し、獣医師たちに詰め寄る農家もいた。「土壇場で心が揺れ動き、踏ん切りがつかない様子だった。飼い主が号泣する中、手にした注射が涙でかすんだ」
最も心が痛むのが子牛の殺処分。「この子は殺されるためだけに生を受けたのかと思うとやりきれない。出産が少し遅ければ胎内で死ぬこともできた。子牛にとってはどちらの方がよかったんでしょうね」と声を詰まらせた。
「できれば最期は矢野先生の手で」。農家から直接、殺処分の依頼が来ることもある。木城町の繁殖農家鍋倉節子さん(50)が飼う雌牛「せつこざくら」は、矢野さんが受精卵移植し、名付け親にもなった思い入れのある一頭。殺処分に立ち合わない農家も多い中、鍋倉さんは「私の名前が付いた牛。みとってやらないと申し訳ない」と堂々とした態度で臨んだ。
「手掛けた牛を殺してしまうことに戸惑いもあったが、鍋倉さんの気丈な振る舞いに救われた」と矢野さんは感謝する。それでも、「懇意にしていた農家への殺処分はできれば行きたくない」と本音が口を突く。
これまでに殺処分された家畜は25万7500頭(26日現在)。口蹄疫の発生が沈静化した現状のままであれば、獣医師たちは間もなく望まぬ使命から解放される。
矢野さんは「二度と大規模な殺処分を行わなくていいように、防疫において獣医師が果たすべき役割を考えたいと思う。今は殺処分の惨状をしっかりと目に焼き付けておきたい」と静かに誓う。
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「都城は1頭再検査」という見出しにドキドキしてしまう。
よく読むと陽性である可能性はかなり低いとのことで、念には念をということなのでしょう。
本当に何にもありませんように(。>人<。)
患畜、疑似患畜の殺処分が終わったものの、ワクチン接種した家畜の処分がまだ終わっていません。
堆肥、糞尿の処理も終わっていません。
糞尿の量は半端無いですよ。
牛の一回分の糞はドデッ!ボトッ!! 尿はジャババババババーーー!!!
ああ、いかん…話がそれましたが、今、一番言いたいことは
ワクチン接種した家畜の殺処分、堆肥&糞尿の処理が終わったとしても、
農家が心にゆとりを持てる日はまだまだ先なんじゃないかなぁってこと。
移動制限解除されても、まだ何処かにウイルスが残っているかも…と不安に思うだろう。
競りも早く開いて欲しいと思うところもあれば、まだ暫くは開くべきでないという意見も出るだろう。
風評被害も終息したからといって、すぐ収まるわけでもないし。
むしろ増々ヒートアップする可能性も無きにしもあらず。(もう二度と宮崎の物は…みたいな)
そういうことを思うと、「ああ、まだまだこれからだな」という感じです。
陰謀とか何とか、色々な意見を見かけますが、
此のブログにおいては、陰謀論や政治色の強い内容の記事を書くことは無いと思います。
大事なことであり、全く考えていないわけではありませんが、
此のブログでやりたいことからズレる可能性が高いからです。
まぁ、私達のブログをいつも読んでいらっしゃる方々はよくご存知でしょうから
わざわざここで改めて書く必要もないのですが…ごめんなさい。
まずは終息宣言がなされること、また終息後のこれからの農業、
これからの宮崎のことで頭いっぱいで、空き容量が無い。
どうせ発言するなら、しっかり頭が回る状態で、事実に基づく資料等を
よく読み込んだ上で発言したいなぁと思っています、、が、
はたしてそんな日は来るのか、どうなのか!(期待しないで下さい;)
宮崎は今日も蒸し暑いです。
じっとしてるだけでも、体力消耗する(´Д`;)
でも作業にあたっていらっしゃる方は、もっともっともっと×∞キツいと思います。
どうか、無事作業が終わりますように。
姉
