最近、卓球をやっているのですが、打つ度打つ度これじゃない感の悩みを抱えておりました。



そんなある日のこと、どこそのYouTube動画(卓球YouTube動画ではないwww)を視聴したのですが、正座だけで技が出るというのに衝撃を受けました🧎



これはもしかしたら、正しい礼儀作法をきちんと身につけたら、打球の威力が上がって理想的な打法になるんじゃねぇかと🤔



そこで、あらゆるサイトから、あらゆる教本から徹底的に礼儀作法について徹底的に調べて、立ち方、座り方、歩き方、お辞儀のやり方等の一つ一つの動作と意味を確認した上で、独自の方法で検証していったのです。



検証して分かったことは、強豪校出身者に共通していたのは礼儀作法をそれなりに身につけていたことだった。だから、威力のある打球を正確に出せる。



弱小校だと礼儀作法が出来てない子達が多いから、強豪校の選手ほど威力のある打球が打てない。中には強い球が打てる子もいますが、打てても不安定だし、相手にプレッシャーをかけられないwww



なぜこのような現象が起こっているのかというと、現代において礼儀作法の教育が形骸化しているのが問題であり、学校の指導者が一人一人に対して教育するには、あまりにも時間がかかりすぎる内容だから。そういった事情があるので、それを補うのが親の教育なのですが、それが機能していないのが今の日本社会😱



以前のブログ記事で、武術の要素を安易に卓球に取り入れることには反対だと書いたことがあったのですが、これだけは絶対に卓球に取り入れなければならないものがあって、それが礼儀作法ではないかと。個人的には礼儀作法は日本人の美だと思っています。



昔の人達はごく当たり前のように礼儀作法がきちんと出来てたんですよ。剣術とかの武術をやってる人達や職人、農民達は元々身体能力が高かったから。それが、明治維新とか戦後のGHQ改革によって生活様式が大きく変わり、日本人の身体能力が下がっていきましたとさ。



武術の達人だった先人たちは、後世のために型だけは残しましたが、ここまで身体能力が下がるとは思わなかったでしょうね🥶



その結果、いわゆる落ちこぼれを日本社会に次々と生み出してしまいましたとさ😂



いやいや、笑い事では済まされない由々しき問題なのですよ。これは😡



というわけで、礼儀作法に基づいた立ち方、座り方、歩き方、お辞儀等について簡素に書いていきたいと思います。特に卓球を始めた学生さん達にはこの機会に礼法をきちんと身につけていきましょう😃




1.立ち方・座り方

立ち方については、色々なサイトで紹介されているので詳細については割愛。重要なポイントは、肩の力を抜き、顎を引いて背筋を伸ばして、手は腿にそわせます。イメージ的には腕と脚が柔らかく、体幹部はガッチリ。



立ち方を補正するのであれば、凹凸の少ない壁を使います。壁に背後がぺたっと引っ付くイメージで、後頭部と肩甲骨を揃えて体軸を正していきます。



立位をする際にやってはいけない作法があって、それが叉手というやつ。叉手は神道でも神職のごく限られた人達しかやらない特殊な作法。




最近は叉手の誤用がよく見られます。巫女ですらこれが現実ですから😂



右側3人の巫女さんの立ち方はコンパニオン立ちとかコンス立ちとかいうもので、これは日本の礼儀作法における正しい立ち方ではない😠




一方、座り方なんですが、色々あって呼称も様々です。




ここでは正座について書いていきたいと思います。



立位から正座に移行する場合や正座から立位に移行する場合は、剣道や柔道では左座右起が基本。剣道をやってた時にこれを習得するのに相当苦労しました😰



左座右起は女子の正座では主流の作法で、これは着物の裾を乱さないことを重要視しているため。明治時代においては、女生徒の体操の動きと作法との調和を図るために、剣道においても採用されたことで作法統一化の流れを加速化させました。



それじゃあ、逆の右座左起の方法が間違いなのかというと。ここのHPで調べてみたら間違いではないことに後で気づきました。

若竹剣友会



右座左起の正座は、弓道や合気道では主流の方法で、元々は左上右下のしきたりに基づいています。また、刀の所作では(右利き左利き云々関係無く)右手に提刀することで刀を抜く意志がないことを相手に示すので、刀を持って正座する場合はこの方法が理に叶っています。



柔道も長らくの間は右座左起が基本だったのですが、軍部が日本を牛耳ってた昭和10年代後半の戦時中において、作法の統一化を敢行すべく当時の文部省に圧力をかけたことにより、剣道の正座と同じ作法にすり替えられ、現在に至っています。



で、立位から正座へ移行する場合は、入り方が兎に角重要です。順番としては、



立位→左座右起or右座左起→跪座→正座



となります。正座から立位時への移行はその逆の順番となります。



跪座というのは足の甲を地面に付けるのではなく踵を上げた状態にするやつ。弓道ではこの座り方をよくやるみたいです。



自分は弓道をやったことがないのですが、弓道については高校時代に興味があって入部しようか悩みました。しかし、当時の塾の講師の猛反対を受けて断念。さらに、高校の体育祭において、800m走をドヘで完走したのですが、完走に時間がかかり過ぎて、競技プログラムが予定通りに進まず、終了した時間も夕方にまでずれ込みました。身体の使い方を奪われた上に、ドベになった時のショックは大きかったのです。その時の遺恨は現在でも残っています。



余談ですが、左座右起と右座左起の状態で、何も持たずに右腕を正面に出すと、左座右起よりも右座左起の方がリーチが長くなることが分かりました。おそらくですが、卓球において左足前で構える理由も右座左起に由来している可能性がありそうですね🤔



個人的には、左座右起か右座左起かのどちらでも構わないというわけではなく、状況に応じて使い分ける必要があるので、どちらの方法でも対応出来るように稽古をする必要があります。



法事等の大事な行事や日常生活では男子は右座左起で女子は左座右起、剣道と柔道では左座右起(女子は足の使い方に注意が必要)、弓道や合気道等では右座左起、といったように覚えて使い分けましょう。



2.歩き方

上半身が先か下半身が先か?大抵の人は下半身が先と答えるかと思います。礼儀作法という観点から、上半身が先に動くのが正しい歩き方。上半身の動きに釣られて足が自然に出てくる、というのが理想的な歩き方。



足は基本的にすり足でかつ足の裏全体を置く感じです。土踏まずで歩けと。昔は草鞋や下駄、足袋が主流だったため、こういう歩き方になっていたのだと思われます。



今は靴とかハイヒールとかを履くのが主流なので、流石にすり足をしてしまうとアウトソールが削れてしまう。なので、歩き方も履き物によって臨機応変に変える必要がありますが、踵から入る癖が付くと先程の草履や下駄の歩き方には対応出来なくなってしまいます。土踏まずで歩けという合言葉は頭に叩き込みましょう。



ハイヒールはつま先からでも踵からでも入れないので、土踏まずで着地するやり方になるのですが、ハイヒールの構造上つま先立ちで歩いている状態なので、体軸の通り方が通常時の歩行と比べてブレている点に注意が必要。



次に腕の振り方ですが、腕の振りと脚の動きが左右同じなのがナンバ歩き、左右逆なのが行進ということになるらしいです🚶



なんでこの差が出たのかというと、これは諸説あるのですが、日本では田植えのように右足と右手が同時に出てくる動作があるのに対して、行進のような動作は捻じるという概念があり、これは西洋から入ってきたものなのです。



礼儀作法的には、腕の振りと脚の動きが左右同じというよりかは、肋骨の動きに応じた腕の振り方でかつ、身体を捻らない歩き方が正解です。



3.正しいお辞儀

お辞儀は「礼に始まり礼に終わる」というくらいとても重要な作法。大きく分けて会釈敬愛礼尊敬礼があり、使い分けが必要。立位と座位それぞれにお辞儀があるので合計6種類となります。さらに、天皇陛下や皇族のような身分が上位の人に対する最敬礼という深いお辞儀もございます。



出典元によっては多少内容の違いはありますが、中には真・行・草という言い方をする場合があります。真は尊敬礼、草は会釈、行はその中間で敬愛礼に該当します。



尊敬礼のお辞儀は真実であるという意味合いから深いお辞儀、会釈は15度程度傾ける浅めのお辞儀で一般的によく使われるもの、行はその中間で45度程度傾けるお辞儀となります。



お辞儀のやり方は、股関節屈曲を利用します。体軸を整えた状態でお辞儀をやると綺麗なお辞儀が出来るかと思います。



立位時において、敬愛礼ないし尊敬礼以上の深いのお辞儀では両腿に両手を添えます。会釈では両腿に手を添えず、少し移動させる程度。正座時のお辞儀では、両腿に両手を添えた状態から両膝の前に手を着いて行います。画像を参照。



お辞儀は前傾姿勢の一種なのですが、私の記事では今後、前傾姿勢と前傾する動作を別箇に記載していきたいと思います。



この中で最も難しいのが会釈のお辞儀。簡単なようで難しい。当の本人は出来ていると思っても、大半の人は会釈のお辞儀が出来ていないです。



なぜ会釈のお辞儀が難しいのか。理由は簡単。お辞儀の開始点は力を伝えにくい部位であり、力を伝えやすいところで動きを止めるから。つまり、会釈のお辞儀はそれほどまでに難しいお辞儀なのです😎



これを卓球のスイングに例えると、振り始め〜スキャプラプレーンの間。スキャプラプレーンのところでスイングを止める打ち方なんで、普通であればこれは技術として認めないと思いますが、こういうお辞儀が実際に存在するということは、単に日本人の身体能力不足を世間に露呈しているだけです。最近の子達は蹲踞すら出来ないくらいに落ちぶれてますからね。てか、笑い事ではない一大事なんですよ。これは😡



お辞儀の戻りは、反対に股関節伸展になるので、基本的な考え方は股関節屈曲と同じです。当然だが、こちらも会釈のお辞儀の方が難しい😓



それから、立位時に書いたのですが、お辞儀時においても叉手の誤用が見られます。コンスと言われる朝鮮式お辞儀はまさにそれ。




お辞儀も同様に手を重ねるようなことなんて絶対にやってはいけないです😡




4.体育館や卓球場等の出入り方

何故か教本には書いていない部分。体育館や卓球場は自分の家ではないので、守るべきルールというのがあります。礼儀作法がどの程度身についているかが試される場所だということです。



守るべきこと、やって良いことと悪いことを簡単に書いていきます。


①靴を脱いで玄関から入る場合

靴は自分が向いている方向で靴を脱ぎます。靴を揃える場合や下駄箱に入れる場合は、入口通路側にお尻を向けてはいけない



玄関という場所は家の顔でもあるので、人様のお家にお尻を向けるのは失礼な行為にあたります。



なので、お尻は玄関の壁や入口とは異なる方向に向けて、下座側で靴を揃えたり下駄箱に入れていきます。人様の施設を借りるので、玄関に入った瞬間から、正しい礼儀作法が求められるということです😎



②体育館内や卓球場内に入った場合と帰る場合

まずはあらゆる人達に、「よろしくお願いします。」等の挨拶とお辞儀をします。お辞儀は敬愛礼でいいのですが、強豪校だと最初に尊敬礼で始めるかと思います。ラリー開始前と後、対戦時は会釈でいいかと思います。



終了後は、「ありがとうございました」という挨拶とお辞儀をします。ここでは、人様の施設を借りて頂いたことへの感謝を込めて、お辞儀は会釈ではなく、尊敬礼の深いお辞儀をしましょう。



帰る時は、玄関まで行ってからは、これといった決まり事はないので、靴を履いて帰るだけです。



まとめ

文字数の関係で乱雑に書きましたが、立位から座位、その逆、立位からの歩行、お辞儀、体育館や卓球場でのマナーがあるんだよ、ということは知って頂きたいです。



こういった礼儀作法は、まだ序の口の内容でしかないのですが、覚えておくと社会で役立つかもしれませんね。