前回は間違った指の使い方を解説したのですが、今回は正しいラケットの握り方の動画をピックアップ。



こちらの動画もWRMの動画になりますが、出演しているのはぐっちぃさん。



ぐっちぃさんは、オープン大会を何度も優勝しているというアマチュアの強豪卓球選手であり、根暗だった日本の卓球界のイメージアップに大きく貢献した功労者の一人でもあります。



この動画を見る限り、間違った部分は言っていない。実業団の元監督も同じことを言っておりました。



流石は我らがぐっちぃさん。やっすんさんとの指導者としての力量差を感じますな☺️




で、この動画で調子に乗ったのかは分からないが、こんな動画を発見。



グリップの握り方に3タイプあるだと。これはどういうことなのか?



テニスやバトミントンの場合は、コンチネンタルグリップ、イースタングリップ、ウエスタングリップに分かれるのですが、卓球ではそういう定義はない模様。



動画では3タイプの握り方を紹介しています。





1番上の画像の持ち方は、最初のシェークハンドの握り方と同じ。残りの2枚の画像はそれぞれフォアハンドとバックハンドが打ちやすい握り方、ということらしいです。



しかしですね。下2枚の画像の持ち方で打球したら、元実業団監督の方から間違った握り方だと指摘されたことがあるんですよ。



先程書いたように、テニスやバトミントンは色々な持ち方があるのですが、卓球でもあっていいと私は思います。よって、下2枚の画像の持ち方は間違っていないはずだと私は思いたい。



ところが、この動画にはシェークハンドの握り方の肝心な部分が抜け落ちているんですよ。グリップの種類の説明が抜け落ちているんです。



シェークハンドのグリップには、フレア(FL)、ストレート(ST)、アナトミック(AN)があって、コニック(CO)とかもあるんですが、COについては今回は割愛。



FLグリップはグリップエンドが広がっているような形状で、ラケットがすっぽ抜けにくいという特徴があります。反面、ラケットの握り替えが難しい握り方になるので、フォアバックの早い切り替えが必要な前陣向け。つまり、FLグリップは基本的に標準グリップの画像の握り方にほぼ固定されます。店頭販売されているグリップはほぼコレ。

※バタフライHPより抜粋



一方、STグリップは自由な持ち方ができるので、3枚の画像の握り替えが可能です。難点はラケットがすっぽ抜けやすいのと、入手がFLよりも難易度が上がる点か。

※バタフライHPより抜粋



極端な話、前回のやっすんさんのラケットの握り方でも全然アリなのがSTグリップの良い点なのに、元実業団監督が私に間違った握り方だと言ったのはFLグリップありきの握り方だから。グリップの種類のことまで考慮した握り方の指導ではないんです。



つまり、当時の私の握り方や、やっすんさんの握り方はSTグリップに限っては間違った握り方ではないということになる。



余談だが、やっすんさんのラケットの指の使い方が間違っているとは言ったが、ラケットの握り方が間違っているとは言っていない。これはSTグリップだからこその特権です。はい😅



そして、ANグリップは、FLとSTの良いとこどりで、私は使ったことがないですが、ラケットのグリップ形状次第では手にフィットしないこともあり、当たり外れがあるのかなと思っています。STよりも入手難易度が高いので、インターネットショッピングに限定されるのかなと。

※バタフライHPより抜粋



要点をまとめると、ぐっちぃさんの2つの動画自体は間違った内容では無いが、グリップの種類に応じたシェークハンドの握り方という肝心な部分が抜け落ちているがために、下手すれば間違った握り方の動画になり得ない危険性を伴っていたということになります。



ダメな動画ではないけど、ツボを押さえられてないというか。この動画とセットで出したらほぼ完璧だったんでしょうけどね😅