卓球をやるにあたって、これだけは覚えて下さいと前回言ったCC理論、ジョイントバイジョイント理論、腕の使い方ですが、記事をいちいち書くのは面倒なので、今回はまとめて書きます。




①CC理論

元明治大学卓球部監督で、現シェークハンズの平岡義博先生が提唱した理論です。



簡単に言ってしまえば、物理学的には押すよりも引くのが楽ですよということ。



ラケットに球を当てる場所は、


ラケットの下側

→基本打法、ドライブ、フリック、チキータ等


ラケットの上側

→ツッツキやサービス等



となります。ストップは打ち方次第ではラケットに球を当てる場所が上側にも下側にもなりますが。



大抵は上回転系打法はラケットの下側、下回転系打法はラケットの上側と覚えた方が分かりやすい。Lili TVの動画が参考になります。




このような打ち方は、引っ張るようにして打つ感じなので、押し出す感じの打ち方と比べて楽に打てるかと思います。



我を貫き通すという人もいるかと思いますが、CC理論が登場した以上は、いずれは自分がやっている卓球に限界が来ます。難しい方法で卓球をやっているわけですからね。




②ジョイントバイジョイント理論

人間の骨と関節の構造は、可動性に優れたモビリティ関節と安定性に優れたスタビリティ関節が交互に配置されているという法則から生まれた理論。

※図:理学療法士の働き方改革より引用

青:モビリティ関節

赤:スタビリティ関節



腕に照準を絞ると、肩関節はモビリティ関節、肘はスタビリティ関節、手首はモビリティ関節、指はスタビリティ関節、ということになります。



我々は生活上、手技が伴うので、ジョイントバイジョイントセオリーからは逃れられません。



フォームが、とか、なぜ出来ないんだ、とか口で言う人に限って、ジョイントバイジョイント理論のことを知らない人が多いです。



ちなみに、この理論は医療業界でも意外と知らない人が多いです。理学療法士は流石に知っているとは思いますが、作業療法士は知っているか否かは分かりません。看護師と臨床検査技師と診療放射線技師は少なくとも大半はジョイントバイジョイント理論のことは知らないと思います。




③関節の動かし方の名称

最後に腕の使い方ですが、基本的に関節の動かし方は、屈曲/進展、回旋、内転/外転、回内/回外、内旋/外旋があるのですが、これだけでは覚えて下さい。




さらに、内旋/外旋には、1st、2nd、3rdが定義されています。

※肩関節1st,2nd,3rdの各ポジションごとの関節可動域制限因子と筋力評価より引用



体の動かし方を覚えていると、どこの体の動きが悪かったのかが把握出来ます。



これらのことを参考にしながら、フォアハンド、バックハンドの基本的な打ち方、両ハンドドライブ、台上技術、サービス等の技術修得をして下さい。