つい先日、ラージの練習にてダブルスの試合をやりました。相手ペアは去年の年末の大会で対戦したのですが、我々のペアはストレート負け😭



今回も当然ですが、対戦相手は格上のペアであることに変わりはないので、普通に戦っていたらストレート負けは目に見えていました。さらに、私はラージ練習の数日前に、左脹脛を攣ってしまうアクシデントが発生。不安材料を抱えながらの試合でしたが、1-1のフルセットにまで何とか粘って持ち込んだものの万事休す😱



最近はフルセットで負けるパターンが増えてきたのと、やらなければならない課題が見えてきたということで、まずはメンタルトレーニングをやろうと決意したのです。



そこで、メンタル強化に関する書籍を、某書店にてくまなく探したところ、このような本を発見📕




今回挙げる書籍は、元卓球選手の平野早矢香さん著の『卓球メンタル強化メソッド』(実業之日本社)です。



平野早矢香と言えば、全日本卓球選手権を5回制覇した女子卓球界のレジェンド。



学生時代にシルバーコレクターやブロンズコレクターだった彼女が、ミキハウス入社後に数々のタイトルを獲得していく過程で、どのようにメンタル強化していったのかを彼女の経験から書き記された内容です。



元トップ選手の文章だけあって、内容に説得力があり、そして最も重要な部分を太字で表現しているのが個人的に分かりやすくて良い🙆



で、私が気になった部分は、この本の90ページにあって、


メンタルを強くするには、(以下略)

私は「特別なトレーニングは、必ずしも必要とは言えない」とお答えしています。

※引用元『卓球メンタル強化メソッド』平野早矢香著(実業之日本社)p90



の部分。普通以上の能力のある子に対してのお答えであれば、この文章自体は何ら問題は無い🙆



だがしかし、私は専門学校時代に回りの連中が次々に落第していったのを目の当たりにしており、その経験から引用元文章のお答えについては素直に首を縦に振ることが出来ません。



自分もまた落ちこぼれでもあり、落第していった彼らの気持ちを1番よく理解しているからです。



優秀な子は元々何でも出来る子なので、彼らの気持ちなど分かる訳が無く、怒鳴って育てる手法が正しいというある種の固定概念を持ってしまっている人達は少なくない。で、改善方法を聞き出すと、論理的な説明が出来ずにトンチンカンな答えしか出せないのである。



そういった落ちこぼれ連中に対して、メンタル強化、というかメンタル面を改善をするのであれば、当然ではあるが劇薬が必要になります。それが専門家のメンタルトレーニング講座🏋️



実際に、同書籍においては、専門家のメンタルトレーニングについては否定しておらず、無いよりかはあった方がマシ、という記述をされています😃



私がこの書籍を読んで気付いたのは、メンタル強化についての心構えの内容であって、メンタルトレーニングの方法の内容ではないということに気づきました。



そして、大きな問題点として、この手のタイプの書籍が出回った影響もあるのか、メンタルトレーニングが一般レベルにまで全然浸透していないということです。



実際に、卓球YouTube動画をくまなく探しても、動画内容の多くは再現性が低い技術動画練習方法卓球の試合ばかりです。卓球の試合については、競技の特性上致し方ない気がしますが😅



結論。この書籍は卓球における心構えの内容という印象で、メンタル強化にあたっての最初の講義内容としては良い🙆



基本的な部分がきちんと書かれているのと、特に大事なポイントを太字で記載しているのが私にとっては良心的です。卓球以外に限らず、例えば高校大学の受験生や各種試験を受ける人達が読んでみてもいいのではないかと思っています。



個人的には、きちんとしたメンタルトレーニング方法を確立した上で、この書籍を読んで足りない部分を補っていくのがいいのかなと思っています。