坂本と髙山の大活躍で3位が見えてきた阪神タイガース
2016年8月24日 DeNA1-5阪神 53勝62敗3分けの4位
ついに射程圏にきました。眼下の敵に完勝し、ついに1.5ゲーム差。セ界にはマジックが点灯しましたが、阪神が見ているところはまずはクライマックスシリーズ。待ってろ広島、まだ日本シリーズ挑戦権は残っている!
明大出身のルーキーコンビが大暴れ
昨日のオーダーと変わらず若いスタメンで発進。一塁に原口、捕手に坂本、センターに中谷、遊撃に北條、左翼に高山とフレッシュな顔が半数を越えています。まず坂本に、いきなり見せ場がやってきます。1回裏、立ち上がりに難がある藤浪はいきなり安打を許します。すかさず盗塁を狙った桑原ですが、坂本が見事に刺しました。
原口とのバッティングの差はありますが、リード含めて捕手としての能力なら負けないぞと言わんばかりの肩でした。これがプロに入って初めて刺した盗塁でした。坂本の同期、高山も負けてはいません。3回表の阪神の攻撃。先頭打者の四球のランナーを二塁において、内角高めのストレートを見事にたたきます。左打者の泣き所のボールでしたが、うまく体を回転させてライトフェンス直撃の先制タイムリー2ベース。バッテリーエラーも重なって2点を先制しました。
3回は、再び坂本が奮起。先頭打者としてバッターボックスに入ったこの回、なんとプロ初アーチを叩き込みます。打撃に難があると聞いていましたが、この調子が続くと正捕手への道も開けてきます。さらに相手エラーもあって、さらに2点を追加し、前半で5点差をつけました。高山は連日の猛打賞でしたが、3本の2ベースと長打力もついてきました。これで新人の年で12度目の猛打賞となり、坪井と並んでいた球団記録を塗り替えました。
球団新人安打記録も1980年・岡田彰布氏を抜いて5位に躍り出ました。現在110安打と、坪井の持つ1位の135安打まで、あと25本。阪神の残り試合もちょうど25試合のため、1試合1本で追いつく計算です。もちろん調子の波はあるでしょうから、絶好調の今、安打を積み重ねておけば、おのずと新人王も手にしていることでしょう。
6勝目の藤浪も不安な立ち上がり
遅まきながら藤浪が6勝目を挙げました。今日はDeNAの拙攻、不調に助けられた感がありますが、一歩進みました。まだまだ限りなく二けたには遠いですが7回を130球で1失点としっかり試合を作ってくれました。防御率も3.18と2点台も見えてきました。しかし立ち上がりが心配なことは変わっていません。今日も初回、先頭打者にヒット、坂本が盗塁を刺した後もヒットと不安定を露呈。3回も先頭打者を追い込んでおきながら死球。
自身の牽制で刺すも、またしても次打者にヒットと一歩間違えば大量点につながる危険性もありました。また最大のピンチは、マウンドを降りた8回。高橋がヒットに四球でランナーを残して降板。しかしサターホワイトがロペス、梶谷を連続三振にきってとり、逃げ切り成功。正直、はじめてサターホワイトのピッチングが初めて素晴らしいと感じた瞬間でした。
さあ、これで25日の試合が大事になりました。阪神はエースメッセンジャー。DeNAはぺトリック。普通に考えれば勝てますが油断は禁物です。