阪神タイガースはこの日も若手の大活躍で中日を3タテ
2016年8月14日 阪神8-1中日 50勝58敗3分けの4位
中日のゴタゴタに便乗して今季2度目の同一カード3連勝。この時期にあたって感謝です。相性の良かったビシエドもラインナップから外れたのはやっぱり大きかった。
躍動する阪神タイガースの金本チルドレン
甲子園が始まったこの夏、昨年優勝投手という栄冠を勝ち取った中日小笠原が先発。未勝利ながら待機の片鱗を感じさせる投手に対して、阪神がいきなりの先制パンチ。好調の1番北条が四球で出塁すると、大和が送って得点圏にランナーを進めます。3番に入っていた江越が一昨日に続くアーチを放ち、10球で2点を奪いました。
中盤の4回、またしても若手がチャンスメイク。1死から中谷の安打と高山の2ベースで1死二三塁。四球もあって満塁のチャンスに、投手の岩崎にもまさかの四球で押し出し。労せずして貴重な追加点をとりました。やはり小笠原の課題はコントロールのようです。その後もさらに2点を追加して、大量リード。
しかし、まだ阪神は攻撃の手を緩めません。続く5回、超変革野球の申し子である原口がヒットで出塁。ゴメスが四球で続き、1死後、高山に打席が回ります。このルーキーは伊達ではありません。得点圏打率はセ・リーグトップをキープしており今日100安打もクリア。その数字が示すように、このチャンスに満点回答をします。ちなみに髙山は今季10度目の猛打賞で、ルーキーとしては坪井の記録の11度まであと1と迫りました。
2番手山井の投球を叩くと、打球はレフトスタンドへ吸い込まれる技ありの3ランとなりました。打率も.273まで上昇させた高山は新人王レースを一歩リードというところでしょう。同日の試合で、DeNA今永は勝利をあげることができず、広島岡田も現在は二軍。追随を許さないためには、夏場一気に打率をあげておくことでしょう。
大味な試合でも岩崎はきっちり7回1失点
先発した岩崎にとっては、楽なピッチングをさせてくれる大量点でした。しかし初回のピンチを岩崎が踏ん張った結果です。1死を獲ったあと堂上に2ベース。3番平田に四球、さらに4番に入った福田にも内野安打で満塁のピンチ。続く高橋に対して3ボールとカウントが最悪となりました。しかし2球を見逃し、次の球を空振りして三振。
2死満塁となるもルーキー阿部が初球にフライを打ってくれて、この回無失点で切り抜けました。2回を三者三振に抑えて立ち直ると、安打は打たれるも要所を締めて、無失点ピッチングを続ける岩崎。7回にルーキー近藤にプロ初アーチを浴びるも、失点はその1点に抑えました。やはり2回以降、無四球だったことは評価できます。その後の2回は松田が締めてゲームセット。ブルペンも安心できる試合運びでした。
16日からは首位広島を京セラドームに迎えての2連戦。広島の貯金の約半数は阪神です。セ・リーグの灯を消さないためにも絶対連勝が必要です。3位DeNAに3ゲーム差と、はっきり背中が見えてきました。