雨の中打てない守れないで再び最下位に転落
2016年7月8日 阪神2-8広島 35勝45敗3分けの6位(5位より転落)
巨人戦でスイープを快勝で逃れ、交流戦明け3連敗の借りを返すべく、首位広島を甲子園に迎えての3連戦がスタート。広島対戦成績は4連敗中で、ゲーム差は実に12.5。もちろんですが1ゲームとて落とせませんでしたが、情けない点差で終わりました。立ち直れるのか2016年の阪神。
超一流になれない藤波
ヨーイドンで3イニング連続失点し、5点のビハインドではとても勝てる気がしない。しかも取られ方が悪すぎます。藤浪おなじみの先頭バッター四球から、チャンスを広げられ2死までこぎつけるも、鈴木に先制タイムリー。エラーも絡んで2失点。さらに無警戒なのか、ダブルスチールを決められ3点目。いきなりのボディブローはかなりききました。
さらに2回は2死から1番バッターにホームラン。3回はエラーから失点とは反撃ムードすら起きません。てっきり、3回の藤浪の打席で代打を送ると思っていました。しかし続投の藤浪はなんとか4回の攻撃を初めて無失点に抑えます。そのまま必死に7回まで抑えてきましたが、ついに8回やられます。
ここまで投げさせた金本監督の思いはどこにあったのか、わかりませんがもう一皮も二皮もむけてもらわないといけないピッチャーです。8回に初回に続く満塁のピンチを背負った藤浪は、代々・岩本に走者一掃のタイムリーをあびてジ・エンドです。キャリアハイの161球を投げて13奪三振はそうそう真似できません。しかし与死球6に8失点と打ち込まれ、5敗目を喫しました。
昨年14勝を挙げて、今年はエースとなり沢村賞を目標にスタートしていました。藤浪は、同級生の二刀流・大谷翔平でもなしえていない、ルーキーイヤーからの3年連続二けた勝利を達成しているのです。しかしこの日勝利を挙げられず藤浪は4年目で通算39勝。一方の大谷は、初年度3勝に終わりましたが、昨年最多勝ほか投手三冠をとって強烈に追い上げています。
今年、スタートは大きく出遅れましたが現在8勝を挙げて通算37勝。明後日の先発が予定されていますので、ここで1勝差に追いつこうとしています。このまま、一流投手で終わっていいのか藤浪。超一流になるために、このままではいけません。雨中のマウンドとはいえ、それは相手も同じ。その懲罰の意味もあった8回161球でした。
やはり貧打の2016阪神打線
今日の見せ場は2点をとった4回裏だけでした。鳥谷、江越の連打で作ったチャンスに福留がセンター前ヒットで3連打。さらにこの打球をセンター丸が後逸して2点が入り無死3塁。さらに2四球で無死満塁という追いつく絶好のチャンスを得ました。しかし、これ以降阪神の打者にHのランプはつきませんでした。
北條が三振。金本監督は勝負をかけて、岡崎に代打原口を選択しましたが、初球を打って併殺打。これで完全に反撃ムードがしぼみました。 ヤクルトが勝って再び最下位へ転落した阪神。さらに自力Vも消滅しました。二度の満塁の好機をしっかり得点にした広島、無死満塁のチャンスをフイにした阪神。大きな差を感じました。