穴あき靴下を繕うには、ダーニングマッシュルームが便利よ | 「もったいない」を「素敵」に変える! 日×瑞いいトコ取りライフスタイル 気まぐれブログ

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熟年国際結婚を機にスウェーデンへやって来ました。日本と瑞典(スウェーデン)いいトコ取りの生活雑記です。

 

Darning (ダーニング)という手芸をご存知ですか?

衣類にできた穴やほつれを修繕する技術のことです。

 

いまどきはあまり使われないけれど、『繕い物』、『掛け継ぎ』ってこと。

 

漢字の繕う(つくろう)は、

糸(と針)を使って、善いことをする。

なんともいい言葉ではありませんか?!

 

私はこの森南海子さんの本の中で、

 

ダーニングという言葉と出会いました。

当地に暮らすようになってから着物のリメイクに興味が湧いて、日本から取り寄せた一冊です。

半世紀ほど昔まで、英国には掛継ぎ専門のお針子さんが居て、

ダーニングボールという道具を使うこともこの時知りました。

 

その後、運良く

赤十字社のチャリティショップで中古のダーニングマッシュルームと出会い、

内心ホクホクで購入したんです。

 

スウェーデンでは、Stoppsvamp ストップスヴァンプ と呼ばれています。

穴や解れを止める(ストップする)ためのキノコ。

英語のStopと(綴りが違うけど)兄弟ですから、Darning よりも記憶し易いでしょうか。

 

そして、このマッシュルームには教訓めいた言葉がノルウェー語で刻まれています。

靴下の掛継ぎ、そして貴女のダンナさんを愛しなさい。

そうすれば、きっと薔薇の庭を歩くような人生をおくることが出来ますよ。

亭主を愛して、彼の靴下を繕うことを厭わない。

これが、幸せな人生を歩むための秘訣ってことでしょうか。

うーん、古風だな。照れ 

ローズガーデンを歩くような一生っていいかも!ドキドキ

 

私の場合、ダーニングマッシュルームがいちばん活躍するのは、

穴のあいた靴下の修繕です。

こんなふうに。

 

見た目、貧乏臭い?!ガーン

これは、使い捨て文化に対するささやかな対抗

それに何より、チクチクと針を動かすのは楽しいんですよ。にやり

 

21世紀、こんな手仕事を愛する人は少数派だろうなー

と思っていたら…。

 

居たんですよね、結構身近に!目

ブログ友だちのふうこさん。

野菜と花づくりの趣味が共通で、仲良くさせていただいているんです。

 

9月のブログ記事で、彼女が

『付喪神作り隊』と名付けてお気に入りの服や小物をリメイクしている

と知りました。

 

お互いの趣味に二つ目の接点を発見して、嬉しくなりました。

 

付喪神プロジェクトを応援するべく、

ストックホルムからストップスヴァンプを贈ることにしたのです。

 

探し始めたものの、

リサイクルショップを3軒当ってみても、見つからなくて

ちょっと焦ったわー。あせる

けれども、ならば!と。

発想を大転換してミシンや裁縫道具を扱う店に飛び込んだら

あっさりゲットできました。音譜

 

このマッシュルームは無事に郵便の旅を終えて、

既に彼女のアトリエに安らいでいます。

ふうこさんは、早速に靴下の掛継ぎをしたようです。

そのレポは、こちらのブログ記事 『付喪神プロジェクトに新展開!』で。

 

ふうこさんは、アーティストであるだけあって

ダーニングの糸も色とりどりで芸術的。

私のは、北欧スタイル?!

東西で靴下の掛継ぎ対決みたいでしょ。