くるみ割り人形
2012年12月18日
Kungliga Operan
Koreografi: Pär Isberg
Musik: Pjotr Tjajkovskij
Libretto: Pär Isberg och Erik Näslund fritt efter Elsa Beskow och E. T. A. Hoffmann
Scenografi: Bo-Ruben Hedwall
Kostym: Ann-Mari Anttila
Ljus: Torkel Blomkvist
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の音楽に、スウェーデンの有名な童話「ピーターとロッタのクリスマス」をフューチャーした
王立バレエ団の伝統的クリスマス演目。
こんな、ストーリー。
ペーターとロッタ兄弟は、三人のおばさんの家に暮らしている。彼女たちは、そのドレスの色からそれぞれ、ミズ・グリーン、ミズ・ブラウン、ミズ・ライラックと呼ばれている。
おばさんたちの家で過ごす初めてのクリスマス。大きなクリスマスツリーの周りでダンス。楽しいパーティ。その夜、ペーターとロッタは、いつものベッドではなく、特別に居間で眠りたいと願い出る。二人とも、輝くツリーを眺めながら眠りにつきたかったのだ。
クリスマスの夜は魔法の夜。ツリーの下で見た夢は、妖精たちによるダンスと心ときめく冒険に満ちていた。
クリスマスの雰囲気に満ちた楽しいステージでした。
「金平糖の踊り」や「花のワルツ」など、おなじみの音楽が次々と出てきます。ユニークなのは、それらがスウェーデンの伝統的モチーフに翻案されていること。たとえば、「ペッパーコッカー(ジンジャークッキー)の踊り」だったり、「ポルカドッツ(赤×白のハッカキャンディ)の踊り」、「雪の結晶たちの踊り」となって披露されます。これが面白い。
スウェーデンの伝統的クリスマスの風習をバレエで楽しめるというわけですね。しかもチャイコフスキーの傑作にのせて。
この際、本家の「くるみ割り人形」と比べるという野暮なことは、やめておきましょう。どちらも、それぞれに素晴らしいです。
当夜のバレエを観に行くにあたって、このバレエの原作童話の本を買ってもらいました。
Elsa Beskow (1874 -1953 )
による 『Peters och Lottas Jul』 (1947)
私が入手したのは、その英語翻訳本
『Peter and Lottas Christmas』 です。
挿絵もBeskow自身が書いています。
『ペーターとロッタのクリスマス』は、上記の三人のおばさんシリーズに属しています。
シリーズの第一作は、Tant Grön, Tant Brun och Tant Gredelin (1918)
多作な作家で、ウィキペディアでは45作品がリストにありました。
ちなみに、『長靴下のピッピ』のアストリッド・リンドグレン(1907-2002)よりも前世代の童話作家です。リンドグレンもきっとBeskowの童話作品を読んだはず。こどもの描き方が全く異なるタッチなのは、時代の変遷のゆえでしょうか。
クリスマスの時期にストックホルムにおいでの際には、このバレエをおススメします。小さなお子さんにこそ見せたい夢いっぱいのストーリです。家族揃って楽しめます。
ママリーヌ空さん、バレエ「くるみ割り人形」。スウェーデン風の味付けです。
いつかご一緒できたら素敵でしょうね~。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。



