こんな相談を

アメブロの

フォロワーさんから頂いた

 

【質問】

中1、小4、小1と

3人の子どもがいます。

子どもたちのことで

日々イライラする毎日です。

 

子どもたちが

自主的に行動するために、

どのような言葉かけを

すればいいか悩んでいます。

 

これまで、

書店で言葉かけの本を

何冊も買ったり、

SNSで流れてくる

「言い換え」などを

試したりしていますが、

一向に変わりません。

 

どうすれば子どもは

変わってくれるのでしょうか。

 

さて僕からの回答だが

 

言葉かけはいつでも

簡単に実行でき、

しかもお金は一切かからない。

 

実践しやすいという

メリットもあり、

今や「言い換え」「言葉かけ」は

大人気のコンテンツになっている

 

これまで20年間

子どもたちを直接指導する中で

得られた、効果がある言葉かけ

について紹介したい

 

しかし、言葉は単に

その言葉の種類に

注意すればいいというものではなく、

使い方が大切であることも

同時に強調している

 

単に「〇〇という言葉かけ」で

必ず変わるということは

ありえないからだ

 

一方で、

言葉かけによって

人が変わることは

確かにある

 

言葉が持つ力は

非常に大きいものだ。

 

例えば、言葉一つで

人を元気にさせたり、

希望をもたせたりすることも

できるが、

 

人を潰すこともできてしまう。

 

それは音として

発する言葉だけでなく、

活字として書かれた言葉でも、

人を勇気づけることもできるし、

人を暗い気持ちに

させることもある

 

なので、

どのような言葉を使うかは

とても重要になってくる

 

特に相手がいる場合、

単純に情報を伝えるだけであれば、

正確さ、的確さを

意識していればいいのだが、

相手の心に訴えかける場合は

注意が必要だ。

 

心が変わらないと、

人は自主的に

行動をしないものだからだ

 

では、先に今回のご質問の

結論についてお伝えしたい

伝わっているのは言葉ではなく「感情」

「プラスの言葉かけ」

「魔法の言葉」

「NGワードから

OKワードへの言い換え」

 

をしても、

子どもに伝わらないのは、

その言葉に乗っている

“感情”がネガティブ

だからかもしれない

 

言葉かけは、

その使われた

言葉の内容よりも、

言葉に乗っている

「感情」が伝わっている

 

この方のケースで言えば、

子どもに自主的に

行動してもらいたいとき、

ある感情が湧き出ているはずだ。

 

それは、

「どうしてこの子は

自分からやらないの!」

 

というイライラの感情だ。

 

すると親が発する言葉が

どのようなものであれ、

その感情が乗った言葉と、

親の雰囲気や態度とともに

子どもに伝わっていく。

 

だから、

感情が変わっていないのに、

いくら言葉を言い換えたところで、

子どもの行動が変わることはないだろう

 

【魔法の言葉が呪いの言葉に変わる例】

 

僕が推奨している

「子どもの自己肯定感を高める

10の魔法の言葉」

 

感情が異なると、

呪いの言葉に変わってしまう。

例えば次の3つのケースを見てほしい

 

 

(1)ありがとう

 

「ありがとう」という言葉は、

昔から言われてうれしい言葉、

言ってもうれしい言葉として

大切にされている。

 

しかし、

この「ありがとう」

という言葉に

乗っている感情によっては、

相手を傷つける呪いの言葉に

変わってしまうことがある

 

通常は、微笑みながら、

やわらかい口調で

「ありがとう〜」と言う。

 

すると感謝の気持ちが

言葉に乗って届き、

相手に「ありがとう」の意味が

伝わる。

 

しかし、次のような

言い方はどうだろうか。

 

眉間にシワを寄せながら、

投げやりな言い方で、

「ありがと!」と

発したとする。

 

どう考えても

感謝とは程遠い気持ちしか

伝わらない。

イラつきが伝わってくる。

 

しかし、使っている言葉は

「ありがとう」なのだ

 

 

(2)頑張ってね

 

「頑張ってね」という言葉は、

笑顔で言われたり、

別れ際の挨拶代わりに

使われたりする場合、

言われた側は応援され、

励まされた気持ちになる

 

しかし、嫌味っぽい顔つきで

「頑張ってね〜」と

言われたらどうだろうか。

 

言われた側は

気持ちを害すると思う。

 

もはや応援という意味での

「頑張る」は一切伝わらず、

「できるはずもないのに、よくやるよ」

というニュアンスの気持ちが

相手に届き、

心を傷つける言葉に変わる。

 

 

(3)よかったね

 

この言葉は、

褒める言葉、

承認する魔法の言葉として

使われる。

 

心から子どもに

よかった“気持ち”を

伝えたいと思っていると、

その言葉は感情とともに

伝わっていく。

 

しかし、

本来はうまくいってほしくない

気持ちを持ちながら

「よかったね!」

と言ったとしたら、

魔法は消えてしまう

 

例えば、

子どもがテスト前に

勉強せずにゲームばかりやっていて、

そのゲームであるステージが

クリアしたときに、

 

子どもが

「見て、見て、すごいよ、

クリアしたよ!」と

親に言ってきたときに、

親が「よかったね」と言う場合だ。

 

明らかに親は「よい」と

思っていない。

 

つまり、「よい」

という感情がないまま、

「よい」という言葉を使っても、

その言葉が持つ

本来の意味は伝わらないのだ

 

言葉には言霊がある

といわれるように

言葉の本来持つ強い力が

ある一方で、

その言葉の意味よりも、

その言葉を発している人の

感情が伝わってしまう

ということがある。

 

だから、

親がいくら言葉かけを

変えたとしても、

そのときの感情が

変わっていなければ

効果が出ないのは当然なのだ

 

ということは、

「どういう言葉かけをしたらよいか」

ではなく、

 

「どのように気持ちを

安定させたらいいか」

 

に焦点を当てたほうが

本質的だということになる。

 

すると結果として、

魔法の言葉にプラスの感情が

乗ることで、

効果的な言葉かけが

できるようになる

 

そこで、感情を

どのようにコントロールするのか

という問題になる

 

その方法はさまざまあり、

その中でも代表的な次の方法がある

 

「感情は考え方によって

左右するため、

考え方を変えてしまう」

 

考え方を変えることで

感情を安定させる方法だ。

 

通常、イライラ感情は、

親の思い通りに

いっていないときに起こる

 

つまり、これくらいは

やってほしいという

ある種の期待をしているわけだ。

 

その期待を下げていく。

 

つまり、

最も低い状態の期待とは、

 

「この子は元気で

日々生活できているだけで感謝」

 

という状態だと

それ以上の出来事は

すべてラッキーなことであると考える。

 

子どもが生まれたときの写真を見て、

そのときの感情に

戻ってみる方法もある

 

要するに、

 

「もっともっと」

「これくらいはやって当然」

 

という状態を手放して

しまうということだ

 

すると、

イライラ感情が減少し、

安定していく。

 

すると、

そのときに発する言葉に

安定した感情が

乗って伝わっていく。

 

どのような言葉を使うかを

意識するよりも、

自分の感情を安定することに

焦点を当ててみてほしい。

 

すると自然と子どもに

親の心が伝わっていくはずだ