文部科学省の調査によると、

じつはいじめが

実際に報告された件数は

少なくなってきている。

 

しかし、オンラインによる

いじめの件数は、

逆にふえていることがわかった。

 

理由としては、

SNS交流サイトの

匿名アカウントなどを使った

ネット上のいじめは、

親や先生の目が

とどきにくい。

 

また、時間や場所を選ばずに、

指先一本でできてしまうという

簡単さや気軽さもある。

 

そのため

「オンラインいじめ」が

ふえてしまっているようだ

 

匿名の廃止、

つまりだれがやったかが

わかるようになるだけでも、

少しはオンラインいじめの発生を

へらすことができるかもしれない

 

しかし、

だれが投稿をしたかを

特定するのは、

じつはとてもむずかしいことだ。

 

警察も、

専門の部署を作って

対処しようとしているが、

それでも完全にはできていない

 

法律の専門家も、

裁判などで発信者の特定を

しなければいけないことが

多々あるが、

 

彼らが情報分析のプロを使っても、

なかなかうまくいかなかったりする

 

こういった捜査・調査の

専門家たちでさえも

むずかしいのだから、

素人である教育現場の先生方や

ご両親、みなさんが

それをやろうとしても、

現実的にはかなりむずかしい

 

また、

だれかに何かの行動をやらせる、

あるいはやめさせるということも、

想像以上にむずかしいものだ

 

とくに、

人数がふえてくると

余計むずかしくなる。

 

いじめの指導というのは、

ふつうクラス全体、

学校全体など

大人数に対しておこなわれる。

 

人が多くなればなるほど、

人間は

 

「自分がやらなくても

ほかの人がやるからいいや」

 

「自分には関係ないや」

 

という心理が働く

 

これを

「傍観者効果」とよぶが、

たとえば目の前に

こまっている人がいたとき、

自分一人しかいないときは

助けても、

たくさん人がいるときは

だれも助けない

ということが起こる

 

こういった

心理的な原因が重なって、

いじめが起こって

しまうことがある。

 

たとえば

「自分はいじめているわけではない」

と、都合よく

「自分には当てはまらない」

と考えてしまう

「正常性バイアス」

という心理も働く

 

あるいは

「楽観性バイアス」

といって

「自分だけはバレない、大丈夫」と、

ゆがんだものの見方をしてしまう

傾向もある

 

さらにネットの場合、

先生や親の目が

とどきにくいところで

できるので、

つい行動に出てしまう

ということもある

 

このように、

もともと人間が持っている

心理的な働きによって

いじめが起こるわけだから、

残念ながら多少の指導や

注意でどうにかできるものではない。

 

もちろん、

だからと言って、

いじめを放置しておいて

いいことにはならない。

 

素人でも、

専門家の力を借りながら

できることはある。

 

各種SNSでは、

自分の投稿を

見ることができる人や

コメントできる人、

友だち申請ができる人を

制限したり、

いじめの報告をしたり

することで

対処する仕組みを用意している

 

それらを利用したり、

親や先生の手を借りて

法律やネットの専門家に

相談したりして、

対処法を実践していくのが

現在では最善手のようだ

 

参考までに

 

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