「地震・雷・火事・親父」

という言葉がある。

 

これは、世の中で怖いとされている

ものを順番に言っていることわざだ

 

昭和の時代の

「父親」といえば、

子どもにとって

とても怖い存在だった

 

僕の場合

18の時点で

父親から30万渡され

縁を切られるという経験上

 

「父親としてどうあるべきか」

 

これは僕にとって

大きな命題だった

 

話によれば

言うことを聞かなければ

ちゃぶ台をひっくり返す。

 

「父親には絶対に逆らえない」

という思いを持って

過ごしていた子どもが

ほとんどだったと言われている。

 

子育ては母親に任せっきりで、

父親は仕事や会社の付き合いで

外に出っぱなしという家庭も

多くあったのかもしれない

 

現代でそんなことをすれば

「モラハラ」「DV」と言われ、

家庭問題として取り上げられる

 

現代の父親像は、

昭和時代のそれとは

いい意味で大きく

かけ離れるように

なってきた

 

「イクメン」ということばが流行り、

父親も積極的に

育児に関わるようになった。

 

運動会や発表会といった

子どもの行事にも参加し、

休日は家族で公園や遊園地へ。

 

仕事から帰れば

子どもをお風呂に入れ、

寝かしつける。

 

それが理想の父親像と

なりつつあるようだが

果たしてどうだろう

 

現代の父親に

期待されていることは

どんなことなのか。

 

「父親の役割」を

5つ挙げてみたいと思う

父親の役割

①行動する

父親は「言葉で諭す」のではなく

「行動する」ことで

子どもに物事を教えていくことが

望まれる

 

言葉で教えるのは母親、

子どもに直接行動して

見せるのが父親と

役割分担することが効果的だ

 

「お父さんはすごいなあ」

「こんなこともできるんだ、

私も真似しよう」と

思ってもらえるように

 

姿を伝えていくことが望ましく、

例えば花の名前を教えるのが

母親の役割だとしたら、

虫の捕り方を教えるのは

父親の役割というように、

実践型で子どもたちに

教育するのが効果的だ

父親の役割

②頼りになる姿を見せる

 

高いところに手が届かない、

瓶の蓋が固くて開かないといった、

何気ない日常の困った場面こそ、

父親の出番だ

 

頼りになる姿を

子どもに見せることで

「お父さんがいてくれてよかった」

と思ってもらうことができる

力仕事などはその一例だろう

 

父親がいてくれる安心感は

子どもたちにとって特別なもの。

 

「父親は頼もしい存在」

「父親がいてくれると

家族みんなが安心できる」

という存在でいることが重要だ

父親の役割

③壁となる

 

優しいだけが

育児ではない。

 

時には壁となって

立ちはだかることで、

父親の威厳を

見せつけることも大切だ

 

「お父さんに聞いてからにしましょう」

「お父さんが良いって言ったらOKだよ」

 

など、母親が父親の威厳を保つ発言をし、

子どもたちに、

父親の壁の存在に

気づかせていくことが大切だ。

 

何でも許すのではなく、

時には叱ったり、

諭したりという大切な役割を

担うことも、

父親という大きな存在感を

気づかせるための大切な機会だ

父親の役割

④がつんと言う

  

「お父さんが帰ってきたら

たっぷり叱ってもらうからね!」

という母親の発言は、

漫画「サザエさん」の一コマで

見ることもあるが、

有効的だと

されていた節がある

 

母親と一緒に過ごす時間が長いと、

必然的に母親には

注意され慣れていて、

子どもによっては

少し言われたくらいでは

びくともしないこともある。

(我が家はあり得ないが…)

 

そんな、いざという時には

父親の出番だ。

 

父親にがつんと言われる

という経験を子どもにとって

心に残るものにするためにも、

父親ががつんと言うのは

「特別な時だけ」。

 

その頻度に気をつけ、

時には子どもたちを指導することで、

「お父さんに注意されると怖い」

「怒られないように気をつけよう」

といった気持ちを持って

もらうことができる

父親の役割

⑤妻を支える

 

多くの家庭では、

母親のほうが

父親よりも

子どもたちと一緒に

過ごす時間が長く、

 

家事や子育てに追われ、

精神的にも追い詰められて

いくこともある

 

そんな時に支えになるのが

「父親」としての役割。

 

「夫」として、

と言ってもいいかもしれない

 

育児の愚痴を聞きながら

「俺だって疲れてるんだよ」

「飯くらい静かに食わせてくれよ」

などとと思いがちだが、

そこはぐっとこらえること(笑)

 

妻の不満をしっかり取り除くことは、

明るい家族へと導くための

大切な作業なのだ

 

「いつもありがとう。助かってるよ」

と一言伝えるだけでも、

妻の気持ちは安らぐ(だろう)

 

妻として、母親として、

旦那・父親の存在は

自分たちが思っている以上に

大きいのだ
 

父親の役割を

しっかりと決めておくことは、

夫婦間にとっても大切だ

 

「どうして手伝ってくれないの」

と過度に期待しすぎるのは、

子育てにおいて

トラブルになりかねない

 

「これをやってほしい」と

しっかり口に出すこと、

また「ありがとう」「助かったよ」

という感謝の言葉も

忘れないようにしたい

 

人間関係とはシンプルなもので、

感謝されれば嬉しいし、

また頑張ろうと思えるものだ

(家内に言ったら 怒られそうだが)

 

また

「◯◯ちゃんのパパは

こんなこともしていた」

 

「それなのにうちは

なんでできないの」など、

 

よそのパパと

比べることはよくない

 

それぞれの家庭の状況は違うし、

他者の良さを

引き合いに出して

比較されるのは

嬉しいことではない。

 

 

「うちはうちで

頑張ってくれている」と、

まずは頑張っている姿を

認めてほしい。

 

子どもがひとつずつゆっくりと

成長していくのと同じく、

父親として成長していくのも

ゆっくりと一歩ずつなのだ。

 

その点を受け止め、

父親の成長を見守ることも

大切だ(と信じたい)

 

「私の負担が大きすぎる!」

「父親として頼りない!」など、

 

愚痴を言い出したら

止まらないことも

あるかもしれないが、

寛大な心を持って

「父親」になっていく姿を

見守ってほしい

 

「父親の背中を見て育つ」

という言葉がある

 

ちょっと昭和な香りが

するかもしれないが

父親には「行動で示す」

という役割がある

 

言葉で丁寧に教えていくのは母親、

行動で示すのは父親、と、

 

役割分担をしているからこそ

子どもたちはそれぞれを見て、

聞いて、学び、成長していける

 

もちろん、

それぞれの家庭によって、

役割が逆のこともある

 

子どもは、

父親のことをよく見ている。

 

そして、

即座に真似をする。

 

まずは「見られている」

という意識を

常に持つことから

始めたい

 

寝転がりながら

スマホをいじっている姿も、

新聞を読みながら

ごはんを食べている姿も、

酔っ払ったまま寝てしまう姿も、

独身時代は

「ごく普通」だった日常を、

子どもたちは観察している

 

そして

「お父さんがやってるから僕・私も」

と悪いところも真似してしまう

 

また、口グセにも気をつけたい

 

汚い言葉使いも、

子どもたちは聞いていて

そのまま真似する。

 

保育園や幼稚園で

普段使ってしまう場合もある

 

子どもたちに

常に見られているという意識は、

忘れないよう心掛けたい

 

父親から学ぶ多くのことは、

直接子どもたちの

貴重な知識や経験となる。

 

父親と過ごした時間というのは、

子どもたちにとってとても

特別なもので、

「特別」だからこそ

感じ取ることは多く、貴重なのだ

 

父親の役割は、

遊びの楽しさを教えることと、

子どもの限界に

チャレンジする機会を

与えることだと考えている

 

母親はどうしても、

セーブしてしまいがちだが

父親が我が子の新たな可能性を

引き出すチャンスを

与えてほしい

 

ここまで、

自分なりに学んできたこと

感じてきたことを

勝手気ままに書いてみたが

当然僕の意見に

異論反論あるだろう

 

これを機に、

僕のブログをたたき台にして

夫婦間で「父親の役割」について

改めて話し合う機会を

設けてほしい

 

母親とは違う

「父親」という存在を

子どもたちに

どう見せつけられるか、

 

また、どういった父親に

なっていくか、

なっていきたいか、

深く考えてみることも

大切だ

 

 

 

と、自分にいつも

言い聞かせている