「人生100年時代」

 

という言葉を

よく聞くようになった

 

そしてそれは

現実になりつつある

 

日本では

2007年生まれの子どもの

半数が100歳以上生きるという

データもある

 

「人生100年時代」は、

長寿大国と呼ばれる

日本にも確実にやってくる。

 

厚生労働省によると、

日本人の2022年の平均寿命は

女性は87.09歳、

男性は81.05歳。

 

50年前の1972年は

女性75.94歳、

男性70.50歳だった。

 

国も人生100年時代への

対応を進めている。

 

有識者たちが

超長寿社会に

国民が活力をもって

生きられるための

経済・社会システムに

必要なことは何かを

検討している。

 

政府は学びたいときに

学べるしくみづくりや

高齢者の雇用の促進などに

取り組んでいる事は

誰もが知るところだ

 

これまでの日本では、

若いうちに教育を受けて、

60歳前後まで働き、

引退して余生を過ごすという

三つのステージを

順番に過ごすのが一般的だった。

 

しかし今後、

長い老後を生き抜くには、

より長く働くことが求められる

 

働く期間がただ長くなるだけでは、

魅力的な人生とは言えない

 

これからはこの三つのステージが

入れ替わったり、

仕事を途中で変えたりする

「マルチ(複数の)ステージの人生」が

当たり前になると言われている

 

年齢に関わらず

主体的に学び直して

選択肢を増やし、

さまざまな移行を経験する人生だ

 

マルチステージを

幸せに生きるためには、

アイデンティティー

(自分らしさ)が必要と

言われている

 

また、お金や土地などの

有形資産は大切だが

家族や友人、知識、健康

といったお金で買えない

「無形資産」が

極めて重要になる

 

【マルチステージの人生の例】
・会社員でありながら、

 副業、兼業などで複数の仕事をする


・一定期間会社員として働いた後、

 新しいスキルを身に付けるため

 学び直し、フリーランスとして働く


・会社勤めをしながら、

 地域活動やボランティア活動にも

 打ち込む。

 そこで出会った人たちと起業する


・会社員として働いた後、

 自分磨きのために留学や旅をしたり、

 子育てや介護を中心にした

 時期をもうけたりして、

 再度会社員として働く

 

「人生100年時代」

というキーワードを生んだ

英国の経営学者の

リンダ・グラットンさんは

ロンドン・ビジネススクールの

教授としても活躍している

 

子どものころから

好奇心に満ちあふれていて、

年齢を重ねても

学ぶことを楽しんでいる

 

「新しいことを学ぶチャンスは

毎日どこにでもあふれている。

と学生たちに唱えている

 

「例えば、

私はディナーに

出かけた時でも、

隣に座っている人から

たくさんのことを

学んだりします。

一日のどの瞬間にも、

チャンスは転がっていますよ」

 

前向きな姿勢は

どこからくるのか。

 

リンダさんは

好奇心は自分の考え次第で

高められると考えている

 

例えば、

毎日何か一つ難しいことに

挑戦しようと口に出してみるとか、

何か新しいことを学びたいと

言ってみるとか

 

運動したら筋肉がつくように、

好奇心も意識次第で

増強できる

 

リンダさんは若いころから

旅行が趣味だったといい、

60代後半の今も

旅行を楽しんでいる。

 

訪れた場所でも学ぶことを忘れず、

「学んだことを早速書いておきます」

と話していた

 

そんなリンダさんの日課は

毎朝コーヒーを飲みながら

前の日にどんな学びがあったかを

夫と話し合うことだ

 

「大切な人と話すのは

幸せな時間です。

みなさんも人生を豊かにしてくれる

仲間を大切にしてください」

 

と彼女は言う

 

当たり前にできそうだが

中々できない

 

日々の忙しさに流されそうになる

 

でもそこから抜け出さない限り

人生100年時代は

僕にとって

厳しく冷たいものになるだろう