先日ある顧問先の会社から

 

「中途採用者、

特にハイクラス転職者の

離職率が高いので

調査してほしい」

 

との依頼を受けた

 

早速中途採用、特に

「ハイクラス転職者」

10数名と面談をした

 

CMなどを見ていると

「自分もいけるんじゃないか?」

と、ものすごく思わせぶりの

エージェント会社が多いが

実態は違う

 

そもそもハイクラスとは

年収800万から1500万クラスで

かなりの専門性と即戦力である事が

大前提となる

 

前職の肩書を誇らしげに

アピールする人も多いが

採用する側はその点は

あまり重視しない

 

知りたいのは

「うちの会社でその年俸に見合う

仕事が即期待できるか」

 

ただこれだけだ

 

そこでヒアリング結果を基に

「ハイクラス転職で失敗する人」

をあげてみたい

 

1,求人の条件を

  細かく把握できていない

 

求人の条件を

細かく把握できておらず、

転職後に知らなかったなどの

後悔を生むこともある

 

役職や年収ばかり

気になってしまい、

それ以外の細かい条件まで

見ていないと、

入社後に思っていた業務でない

スキルが足りないなど、

転職を後悔する

 

さらにハイクラス求人

という言葉だけ見て

転職してしまい、

実際には「管理職候補」など、

思っていたハイクラス転職では

なかったということもある

 

肩書や役職名だけで判断せず、

細かい条件を把握しないと

後悔に繋がるのだ

 

 

2,求人元の企業について

  細かく把握できていない

 

求人元の企業についても、

細かく把握できていないと

失敗に繋がりやすくなる

 

企業によっては、

部長など意思決定権のある

役職であっても、

実際は社長など代表者にしか

決定権がないという

パターンも少なくない

 

その企業がワンマンなのかどうか、

評判などを確認しないと

中間管理職扱いで、

転職失敗になってしまう

 

このような理由も、

失敗の要因となっていることを

知っておいてほしい

 

3,転職活動のビジョンが

 明確に定まっていない

 

転職後に

どのように活躍したいのかなど、

転職活動のビジョンが

明確に定まっていないのも、

失敗する理由の一つだ

 

転職活動のビジョンとは、

これまでの経歴やスキルを

活かしてどのように活躍するのか、

具体的なイメージを持つことだ

 

このビジョンが決まっていないと、

スキルや業務のミスマッチ

が起きやすくなってしまう

 

このスキルを活かして

年収アップをしたい、

キャリアアップを目指したいなど、

転職活動のビジョンを持たなければ、

転職も成功しにくくなることも

知っておく必要がある

 

 

4,市場価値がハイクラス転職に

  見合わなかった

 

今の自分の市場価値と

ハイクラス転職が

見合っていないのも、

失敗の理由となる

 

市場価値とは、

スキルや経験・実績・専門性の

4つから成り立つもので、

企業が転職者を評価する

指標となっている

 

この市場価値が

ハイクラス求人を出す企業の

求める人物像がズレてしまうと、

業務内容がマッチせず

後悔に繋がってしまう

 

自分の市場価値を

正しく把握せず、

スキルや実績以上の

企業へ転職してしまうこともある

 

正しく市場価値を

理解しておかないと、

見合わない転職で

後悔してしまう

 

 

5,転職の軸がブレている

 

この転職では、

年収アップを目指したい、

キャリアアップをしたいなど、

明確な軸がないのも

失敗の原因の一つだ

 

転職の軸をしっかり持たずに

「ハイクラス」という言葉だけで

転職先を決めてしまうと、

結局条件とは違う企業へ

転職してしまうことになる

 

ハイクラスなら

どこでも良いとするのではなく、

この目的のために

転職するという軸をしっかり持ち、

それを目指せる企業への

転職を目指すことが重要だ

 

 

6,転職活動を

 早く終わらせようと

 し過ぎている

 

ハイクラス転職となると、

通常の転職活動よりも

難しい転職となるため、

期間も長くかかる可能性がある

 

しかし期間が長くなるほど

焦りが出て、

早く決まれば何でもいいや

という気持ちになってしまい、

自分にマッチしない企業を

選んでしまうことも

失敗の原因だ

 

納得のいく転職先を見つけるのは

簡単なことではなく、

責任が大きいハイクラス転職では

細かいところまでマッチしないと

採用には結び付かない

 

このことを理解したうえで、

時間をかけて自分のスキルや

条件にマッチする企業を

探し採用に繋げることが大切だ

 

 

7,スカウトを質で判断できていない

 

高いスキルや経験が必要な

ハイクラス求人は、

転職サービスのスカウトで

行っている企業も多くある

 

スカウト機能は、

経歴やスキルを登録して

待つだけで企業や

ヘッドハンターから

求人が届くため、

忙しい人にも人気のサービスだが

注意点もある

 

来たスカウトが

あまり条件にマッチしない、

あまり質の良いものでなくても

スカウトというだけで

選考を受けて

転職してしまうこともある

 

しかしそれでは、

本当に自分に合うのか

役職名に合った仕事を

させてもらえるのかなどまで

分からない

 

スカウトの内容まで

しっかり確認し、

良い条件・よい企業に

絞って転職できるように、

しっかり見極める必要がある

 

 

ここまではハイクラス転職を

失敗する理由を解説したが

理由が見えることで

成功させるための方法にも繋がる

 

そこでここからは、

ハイクラス転職を

失敗で終わらせないための秘訣を

紹介したい

 

 

1,スカウトが自動送信か

 そうでないかを判断する

 

スカウトには、

ヘッドハンターや

企業の採用担当者が、

経歴やスキルを見て

直接スカウトメールを

送ってくるパターンと、

 

指定した条件に合うスキルや

経歴を持った人全員に

自動でメールを送信する

2つのパターンがある

 

前者場合は、

細部まで経歴やスキルを見たうえで

マッチする人に送っているため、

好条件での転職叶いやすくなる

 

一方で後者は、

とりあえず一つでも

企業の条件に合えば、

たくさんの人に送られてきている

可能性が高いため、

希望の条件での転職は

難しくなってしまう

 

そこでスカウトが

自動送信なのか

そうでないかを判断し、

直接スカウトのときのみ

細かく確認することで

効率よく転職活動を進められる

 

見分ける方法として、

自動送信の場合

たくさんの人に送っているため、

メールの内容が

当たり障りのないものになっている

 

直接スカウトの場合は、

その人の履歴書等を見て

メールの細部にまで

こだわっているため、

相手の熱意も伝わってくる

内容になっていることが多い

 

まずはメールを読み、

自動配信のように

ふわっとしたような

内容なのかどうかを判断し、

具体的にメールを送った背景等が

書かれていれば

返信するようにしてほしい

 

 

2,市場価値を

 客観的に判断してもらう

 

自分の市場価値を

正しく把握するために、

転職サイトのコンサルタント等を

利用して客観的に

判断してもらうことも大切だ

 

自分では「こう」と思っていても、

転職のプロである

コンサルタントから見ると

まるで違う市場価値を

見つけてもらえることもあり、

それが転職に

大きく役立つこともある

 

さらに客観的に

判断してもらうことで、

スキルに見合っていない

企業への転職も防げる

 

スキルや経歴・専門性・実績から

正しい市場価値を理解し、

ハイクラスとしてマッチする企業へ

転職するためには、

客観的な意見も重要だ

 

 

3,求人情報だけでなく

 ヘッドハンターに

 こまめに確認する

 

ハイクラス転職では、

転職サイトの利用も大切だが、

サイトの求人情報だけを

見て決めるのではなく、

ヘッドハンターと

こまめに連絡し、

状況確認することも大切だ

 

ハイクラス転職になると、

ヘッドハンターしか

持っていない求人も多く、

求人情報の検索だけでは

よい転職先を見つけるのは

不可能に近い

 

そこでヘッドハンターに

確認しながら、

スキルを活かせる企業がないか

こまめにチェックすることが、

より良い転職には大切なのだ

 

 

4,年収にみあった

 転職サイト・エージェントを

 利用する

 

転職サイト・エージェントを

利用する際には、

年収に見合ったサービスを

利用する必要がある

 

一般的にスキルや

経験・実績・専門性を含む

市場価値の高さは、

年収の高さに比例する

 

そのため現在の年収に

見合った転職サイト・エージェントを

利用すると、

スキルや経歴に

マッチしやすくなる

 

それと同時に大きく

年収が下がる心配も減る

 

このような理由からも、

年収に見合った

転職サイト・エージェントの利用が

必須なのだ